結果を出すリーダーの必携書!!
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズの白川克氏と榊巻亮氏は言います。
あなたが管理職だとしたら、これからのあなたの仕事は「業務を管理すること」ではない。本当に期待されていることは「変化をリードすること、変化をマネージすること」である。
業務改革の要諦がここに端的に示されています。
変革に取り組むリーダーのために本書は書かれました。
特にビジネスエリートになる必要は求められていません。
本書は、日本企業のなかで変革を起こしたいと思っている、「普通の人」のための教科書である。
- 変革に取り組む必要性を強く感じている全ての方
本書の構成について
本書は全部で5つのパートから構成されています。
- プロローグ
- 「どんな変革か?」をざっと描く
- 現状調査/分析
- 将来の姿を描く
- 計画の価値を示し、Goサインをもらう
本書の特徴
次の4つとなります。
- 実務家による、実務家のための教科書
- 現場で使っている実物と、当事者の声
- システムよりも、まずは業務の将来像を描く
- 日本企業での、「普通の人々」による変革
実務家による、実務家のための教科書
僕らがプロとしていつも使っている方法論(作業手順や分析ツール、フォーマットなどなど)をぎっしり詰めてある。
現場で使っている実物と、当事者の声
この本に書かれていることは、全て僕らがプロジェクトで実際に行っていることである。
内容の生々しさは、あなたの納得感をさらに高めることでしょう。
システムよりも、まずは業務の将来像を描く
「このシステムを使って、どんな業務を実現したいか?」について、きちんと考えていないことが、本当に多くのシステム構築プロジェクトの失敗要因になっている。
日本企業での、「普通の人々」による変革
本書は、日本企業のなかで変革を起こしたいと思っている、「普通の人」のための教科書である。
変革プロジェクトに必要な4つのP
変革プロジェクトには次の「4つのP」が明確でなければなりません。
- Purpose
- Process
- Property
- People
Purpose
目標が定まっている
Process
到達するための道筋が明確になっている
Property
装備品、必要な道具が明確になっている
People
誰と行くか?
これら4Pが全て明確になっているとき、初めて変革プロジェクトの計画ができた状態だと言える。
プロジェクトを立ち上げる4つのステップ
- チーム作り
- トップインタビュー
- ゴール・コンセプトの明確化
- 現状調査
- 現状分析
- 課題の特定
- 施策の洗い出し
- 絞り込み
- 深堀/検証
- マスタースケジュール確定
- リスク分析
- 費用対効果分析
- 実施判断
この本では良い計画を立てるだけでなく、「変革に向けた体制作り」を同時にやるための方法にも多くの紙面を割いている。両方を意識して読み進めてほしい。