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「産業組織心理学を学ぶ」人の心理的な問題を明確化する

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産業や組織における人の心理学的メカニズムを研究する

本書は、産業・組織心理学会設立35周年を記念して編まれた講座全5巻のうちの第1巻にあたります。

講座の基礎編という位置づけです。

産業・組織心理学の初学者を対象として、産業・組織心理学の基礎的知見をまとめた教科書となっています。

パドー

組織運営をまかされているマネジャーや人事部員の参考になるところも大いにあると思われます。

こんな人にオススメ
  • 人事部
  • 組織について学びたい管理職
  • 経営層

本書の構成について

本書は全部で15章から構成されています。

  1. 産業・組織心理学とは
  2. 募集・採用と評価・処遇
  3. キャリア発展と能力開発
  4. 人間関係管理と職場の人間関係
  5. 働くことの意味と働かせ方
  6. 組織行動学の心理学的視点
  7. リーダーシップ
  8. 仕事へのモチベーション
  9. 組織開発
  10. 仕事の安全
  11. 仕事の疲労・ストレスと心身の健康
  12. 作業と職場をデザインする
  13. 消費者行動への心理学的アプローチとその意義
  14. 消費者の購買意思決定
  15. 企業活動と消費者行動

産業・組織心理学が扱う領域は大きく4つに分かれます。

  1. 人事部門
  2. 組織行動部門
  3. 作業部門
  4. 消費者行動部門

産業・組織心理学の社会的意義

産業・組織心理学は、産業や組織における心理学的メカニズムを研究対象とした学問になります。

社会構造の複雑化が増している今日において、それに伴い、新たな心理的課題が次々と発生しています。

このような心理的課題に適切に対応する必要を我々は迫られているために、産業・組織における人間の心を研究対象とする産業・組織心理学の役割はますます高まってきていると言えるのでしょう。

産業・組織心理学の方法

代表的なものは次の4つがあげられます。

  1. 実験法
  2. 観察法
  3. 面接法
  4. 質問紙法

実験法

複雑で多様な要因の中から、いくつかの限定した要因を選び出し、実験的にその状況を作り出します。その実験的状況において、人間の行動がどのようになるのかを測定し、その要因が状況に対してどのような役割を果たしているのかを見つける方法です。

観察法

実際の企業や職場の観察から、人間の行動の心理学的メカニズムを明らかにしようとする方法です。

面接法

研究協力者に面接を行い、そのときどうするか、なぜそうしたのかを直接に聞いていく方法です。

質問紙法

あらかじめ質問といくつかの選択肢を用意し、選択肢のうち最も自分の気持ちに近いものを選んでもらう方法です(いわゆるアンケート方式)。

影響に留意する

組織における人の問題は、まずは人間関係のトラブルに目がいきがちです。

大抵の場合は、人間関係のトラブルに違いないでしょう。

しかしながら、

人事パーソンであるのならば、それだけでは解消しきれない「わだかまり」を感じたことがあるかもしれません。

個人の心の奥底に降り立つことは、他人にはどこまでいっても不可能ごとです。

ただ、産業・組織心理学の「視点」を頭の片隅において、個人の「問題」にアプローチすることは意味があることだと思います。

産業・組織心理学を学ぶ上で特に留意しなければならないことは、実際の産業や組織が社会や経済の変化の影響を直接受けているということである。

思いの他、人は外部環境に影響に振り回されているのでしょう。

個人の問題は、個人の内部だけで完結している問題ではないのだという視点の導入が必要なのです。

近年はグローバル化の影響を受け、政治・経済が大きく変動しており、産業・組織心理学は他の心理学領域にもまして、そういった社会や経済の動向に敏感であることが求められる。

パドー

俯瞰的に個人の問題を捉えることが、人事パーソンのあなたには必要となってきているのです。

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✒︎ この記事を書いた人

人事屋パドーのアバター 人事屋パドー 人事系ブロガー

都内に勤務の労働者。元営業マンの人事部長です。当サイトにて、人事・仕事・就活に関して書いています。あなたの悩み事の解決のヒントになれば幸いです。

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