見えない部下を動かし、結果を出す
コンサルタントの飯田剛弘氏は言います。
本書はツールの使い方の説明ではなく、チームで仕事をうまく進めるために、何をするのか、なぜするのかを中心に紹介していきます。
多くの人が当たり前にリモートワークをするようになった現在、リモートチームをいかに効率よく運営していくのかという悩みに、少なくないマネジャーが直面しています。
多様なメンバーと仕事をする上では、業務の標準化や仕組み作りなどが必要不可欠です。
と同時に、様々な視点や考え方を受け入れ、尊重し合う必要性が高まっているはずです。
どのようにやるかよりも、なぜするのか、のほうが大事だと思います。そこに焦点を当てていきます。
- リモートワークを始める方
- リモートワークをする部下を持つマネージャー
- 人事部
本書の構成について
本書は全部で7章から構成されています。
- リモートワークで働くための心得
- うまく仕事を進めるコミュニケーション術
- リモートチームの会議・ミーティング
- リモートチームのマネジメント
- リモートワークの落とし穴にハマらないワークスタイル
- リモート時代の組織づくり
- 自分をアップデートして、チャンスを掴む
性善説でマネジメントする
リモートワークしているからサボりやすい、サボるだろうという発想は間違っています。
なぜなら、
サボる人間はオフィスにいてもサボるからです。
上司の仕事は、部下を監視することではありません。
人間の本性は善であるとする性善説に立って、リモートワークにおいてはマネジメントを実行しましょう。
期待する成果を明確にして、メンバーを信じ、任せるのです。
結局、チームで仕事をする上で、相手を信用できるかどうかは、プロとしての姿勢も大事ですが、成果を出せるかどうかです。
コミュニケーションにおける4つのポイント
多様化する組織において、あなたが押さえるべきポイントは次の4つとなります。
- 自分の言い分を押しつけない自己主張
- 単刀直入に話す、でも礼儀正しく丁寧に
- 数値という共通言語を使う
- ユーモアや人間味を出す
WEB会議での生産性を高める3つの方法
以下の方法は、WEB会議特有のものではありませんが、オンラインにおいては非常に効果がみられる方法となります。
- ミーティングの回数を減らす
- 参加者を減らす
- 時間を減らす
「減らす」ことを意識すれば、おのずと生産性は向上するのです。
チームを有効に機能させるために大事な4つのこと
次の4つがあげられます。
- 共通の基準、原則をつくる
- 目標、役割などを明確にする
- フィードバックする
- 1対1のコミュニケーションを増やす
助け合うチームを作ろう
共通の目的に向かっていく過程においては、チームで助け合って進んでいくことが不可欠です。
助けやすい環境をつくるための3つのポイントは次の通りです。
- ギブの精神を大切にする
- 何を頼みたいかを具体的にする
- 助けを求めやすい風土をつくる
チームメンバーとの違いを見つけ、対話で相互理解することも大切です。