ネットだけで伝わる!成果が出る!
明治大学教授の齋藤孝氏は言います。
実は本書も、WEB会議とメールだけで制作されています。
オンラインでのビジネスコミュニケーションはこれからますます広がっていきますし、そこには大きなビジネスチャンスが待っていることでしょう。
- WEB会議での話し方をマスターする
- わかりやすいメールですばやく情報共有する
- ITツールを駆使して、仕事全体のスピードをあげていく
これらに、自分らしい人間味(個性)を加えていくのならば、必ずや新しいビジネスチャンスの可能性が開けてくるはずです。
- リモートワークを始める方
- リモートワークでのスキルを向上させたい方
- リモートワークの部下の生産性を上げたい管理職
本書の構成について
本書は全部で4章から構成されています。
- ビジネス・コミュニケーションは新時代に突入した!
- WEB会議で人と仕事が動きだす!
- メールで人と仕事が動きだす!
- リモート時代に求められる人材とは
変わる状況、更新されるシステムに慣れるスキル
仕事で使用するシステムやアプリの使い方を覚えるには共通するコツが存在するものです。
このコツさえ覚えておけば、IT全般に精通する必要はありません。
4つのコツがあります。
- オンライン・コミュニケーションを積極的に受け入れる
- セッティングを得意な人にお願いする
- 自分専用のマニュアルを作成する
- 実際に試してみて慣れる
マニュアル作成時は、自分が自然とできる作業は書かず、引っかかりのある部分を記すようにします。
話し方をオンライン用に最適化する
対面や電話とは違う話し方の技術が要求されます。
話し方そのものを、オンラインで聞き取りやすく、理解されやすいよう、最適化していきます。
次の7つがポイントとなります。
- 「!」をつけるように話す
- YouTuberのように「編集点」を入れて、参加者の反応を促す
- テンポの速い歌の「息のキレ」を取り入れる
- テレビに出ているつもりで語尾までクリアに話す
- 大切なところはゆっくりと言う
- イタリア人気分で、手で話す
- 画面に顔を近づけ、共感を誘う
WEB会議でも伝わる話の組み立て方
以下の6点に気を付けて話すようにしましょう。
- 文章で話す
- 話のキーワードを3つに絞る
- 言いたいことベスト3をチェックリストにして会議に臨む
- 発問にあらかじめ選択肢を設ける
- 相手の話の「ゴシックワード」を復唱する
- 復唱しながら話の主導権をソフトに奪う
「文章で話す」ためには、話しながら、頭の中で句読点、つまり「、」と「。」をつけていくといい。
WEB会議の成否はリアクションが決める
WEB会議は、リアクションが命です。なぜならば、対話はリアクションあってのものだからです。
次の9点を意識しましょう。
- ブルペンキャッチャーのようにリアクションする
- リアクションのいい人=いい印象の人物と記憶される
- オンラインは、身体技術が問われる
- まずは、多めにうなづく
- あいづちは蚊の鳴くような声で
- ツッコミも口パクで
- フラメンコのように拍手する
- 話を切り上げたいときは「無表情」が逆に使える
- ライブ会場だと思って盛り上げる
責任を取れるメールを心がける
メールをするときは常に次の4つを念頭に置きましょう。
- メールは残るからこそ正確に
- 「つぶやき読み」で必ず読み直す
- 読み違いが起こりえない形式で書く
- 上司に確認を取る
わかりやすいメールをスピーディーに書く方法
書くスピードは仕事力そのものです。
1通あたり30分かけてメールを書いている人は、自分を「私は忙しい」「大変だ」と思っているかもしれませんが、実のところ何もしていない人です。
次の2点を意識して書きましょう。
- 箇条書きにする
- フォーマットを利用する
何より求められるのは仕事の速さ
コロナの影響により、仕事が激減している業種業態が続出しています。
仕事があるだけましという状態がこれからしばらく続くかもしれません。
そうなると、
速くて、安くて、うまい、というところ(会社・人)に仕事が必然的に集中することになります。
この3要素のなかで、特に求められるのは「速い」です。
仕事のできる人の多くは、スピードをものすごく大事にしている。だから、仕事をたくさんこなせるのです。できる人ほど、仕事の速い人と組みたがる。
仕事における誠実さとは、速くて正確であることだと、誰もが考える時代に突入したのかもしれません。