思ったように仕事が進まないを解決する
相原秀哉氏は言います。
リモートワークそのものは特別なものではないものの、離れた人と円滑に仕事をするにはリモートワークの特性を生かす必要があります。
本書では、その特性を踏まえ、よくある悩みや困りごとを提示し、それを乗り越えるための「コツ」や「情報」を10の章と50の節で説明しています。
リモートワークにまつわる困り事は、多くの場合、不慣れを原因とします。
リモートワークはあなたにとってまったく未知のものではないはずです。
本書を参考にし、快適で円滑なリモートワークを実現しましょう。
- リモートワークをはじめようとしている方
- リモートワークの効率を上げたい方
- リモートワークが苦手な方
本書の構成について
本書は全部で10章から構成されています。
- 仕事環境編
- スケジュール管理編
- コミュニケーション編
- Web会議編
- 資料作成編
- マインド・思考編
- モチベーション編
- マネジメント編
- メンタルケア編
- セキュリティー編
仕事環境を整える
案外後回しにされるのが、環境の整備です。
費用の問題はついてまわりますが、生産性を考えるのならば、投資は惜しむべきではありません。
ポイントは次の5つとなります。
- ワークスペースは集中力を左右する
- デスクトップはスッキリと
- 通信環境こそが生命線
- ハードウェアにはお金をかける
- クラウドサービスを使い倒す
スケジュール管理のポイント
気を抜くと、だらだらとした時間が経過してしまうリモートワークにおいて、スケジュール管理はとても大切です。
以下のポイントを押えて、自律的な働き方を心がけましょう。
- スケジュールは終わりから考える
- スケジュールはゆとりを持たせる
- スケジュールは細かすぎてはいけない
- スケジュールは作って終わりではない
- スケジュールはオープンにする
チームメンバーが自分に振られた仕事のスケジュールしか見えていないと、部分最適に陥りやすくなります。
資料作成のコツ
リモートワークの際に、一日の多くの時間を資料作成に費やすビジネスパーソンは少なくありません。
ゆえに、資料作成の生産性を上げることはあなたのパフォーマンスの向上に必要不可欠なのです。
作成のコツは次の5つとなります。
- その資料は何のために作るのかをきちんと理解する
- 資料は作成した後のことも考える
- どうやったらもっと楽に作れるのかを考える
- 作った資料をどう共有するのかを考える
- 資料にストーリーを込める
ストーリーを意識せずに資料を作ると、全体として一貫性がなくなりページが切り替わるたびに流れが止まってしまいます。
モチベーションを維持する
意識的にモチベーションを維持しなければ、怠惰な方向に流れてしまいがちです。
自分にあった気分の上げ方を工夫してみましょう。
- ルーティーンでオンオフを切り替える
- 休憩を適度に挟んで効率を上げる
- 雑談を排除するのはご法度
- モードごとに場所を決めよう
- 成果を披露する場を作ろう
新しい「当たり前」の方へ
オフィスに出勤して仕事をする今までの「当たり前」が新しい「当たり前」にとって代わられようとしています。
一足飛びには変わらないかもしれませんが、この流れはますます加速していくことでしょう。
リモートワークは難しい、苦手といっていたあの頃が懐かしいという感想を数年後のあなたはきっと口にするはずです。
リモートワークを前提として、仕事のスタイルから人事制度まで、多くの企業で「変換」を求められています。
その時、あなたが一線で活躍できるかどうかは、新しい「当たり前」を当たり前に思えるマインドを持っているか否かにかかっているのでしょう。