リスクヘッジのために、とにかく周りの人に仕事を振り投げ、自己責任を最小化しようとする上司が跡を絶たない
あなたの職場にもいないでしょうか?
自己保身第一の恐怖の送信上司が。
- とにかくメールはCCだらけ
- ノールックで部下に仕事をふる
- とにかくボール(返事する立場)を持ちたがらない
送信上司とは、以上のような特徴を持つ、自己責任の最小化だけを目指すビジネスパーソンもどきを指します。
とにかくメールはCCだらけ
リスクヘッジを目的として、やたら多くの人にメールを一斉送信します。
「知ってましたよね」、「聞いてましたよね」を担保したいがために、お構いなしに送りつけます。
正真正銘の迷惑メールだと言い切っていいでしょう。
この場合、最大の被害者(その予備軍)は着信部下でしょう。
有無を言わさず、弾丸が送られてくる側の人たちです。
別名、着弾部下とも言います。
問題が発生した場合、共同責任は言うに及ばず、下手をすると主犯にされかねません。
明らかに関係のない案件メールが多すぎます。
ノールックで部下に仕事をふる
取引先や他部署、もしくは上席からの問い合わせ、要請に対して、交通整理しないままに、右から左に部下へ仕事をふります。
いわゆる、丸投げ行為です。
己の能力のなさの証明行為であるにもかかわらず、厚顔無恥もはなはだしく、振りまくのです。
着弾したら最後、運命を呪うしかないのでしょうか。
残業確定であり、休日出勤は必至です。
こちらは手一杯なんだから、少しぐらい自分でやって欲しい。
とにかくボール(返事する立場)を持ちたがらない
自分のところに話が飛来してきたことの痕跡を消し去りたいがごとく、間髪をいれずに相手に返事を返します。
往々にして、内容のある返事は返していません。
返事をしたという事実が残ることを最大の目的とするお寒い内容です。
ややこしい案件の匂いをかぐやいなや、かかわらない姿勢を徹底します。
口癖は「ボールは相手にあります」です。
さも、相手からの返事待ちであり、遅々として案件が進捗しないのは自分の責任ではなく、こちらも困っているのだと言わんばかりの立場を貫きます。
ボールを持っているもの負けという考え方は正直どうかと思います。
乱れる職場環境
送信上司の恐ろしいところは、彼(彼女)ひとりのために、職場の環境が壊滅的に悪化の一途をたどるところにあります。
着弾部下のモチベーションの低下は言うに及ばず、取引先との信頼関係にもヒビが入る可能性があります。
そればかりではなく、
着弾部下もやがて送信上司を見習い、同様の戦術を徹底しようとし出すのならば、後は野となれ山となれ状態が待っているだけです。
CCメールは大陸間弾道ミサイルのごとく乱れ飛び、ボールは人の手のひらの上で温まることを知らないでしょう。
生産性は著しく低下し、組織の目指すべき成果は望むべくもありません。
送信上司に抗って
送信上司に抗う唯一の方法は、上司の上席を巻き込むしか他にありません。
しかしながら、その上席もまた「送信系」であるのならば、万策は尽きますが・・・
上席を巻き込みながら、ボールを彼(彼女)がホールドせざるを得ない状態に周到に追い込みましょう。
残念ながら、肉を切らせて骨を断つが必要であるかもしれません。
やられる前にやる
職場の救世主としての貴方の健闘を心からお祈りいたします。