部下が上司に求めることはたくさんあります。その中でもコミュニケーションが取れるというのはそこそこ上位にあると思う。
あなたは、上司に何を期待しているでしょうか?
面倒見のよさ
信頼できる人柄
リーダーシップ
知識や経験
一般的には、だいたいこのような感じでしょうか。
これに加えて、話がしやすい、話がわかるなどコミュニケーション関連については、若手は重要視しているように思われます。
重要仕事は(社内外の)他者との協働なくして成立しないものです。
であるのならば、
意思の適切な疎通が図れることは業務遂行にあたっての大前提であると言えます。
以下に、コミュニケーションの観点より、良い上司について説明をします。
発信と受信を足がかりにして、考えていきます。
発信と受信について
発信とは
発信とはメッセージです。伝えること、話すこと全般を含みます。職場においては、指示、命令、意見、感想、助言、説明一般を指します。
受信とは
受信とは理解です。受け止めること、聞くこと全般を含みます。職場においては、受諾、納得、保留、認知、了解、承服一般を指します。
発信と受信は原則として、ワンセットからなる一連のアクションです。
一方が不完全であると、コミュニケーションの行き違いが発生し、業務に支障が生まれがちとなります。
発信すると受信するの組み合わせのパターン
上司を受信と発信の側面から場合分けすると次の4つのパターンに分類されます。
4パターン
- 発信力が強い・受信力が強い
- 発信力が強い・受信力が弱い
- 発信力が弱い・受信力が強い
- 発信力が弱い・受信力が弱い
発信力や受信力が強いとはどういうことなのでしょうか?
発信力が強いとは
- 指示命令が具体的で曖昧さがない
- 期限を明示する
- アドバイスが的確で有効性が高い
- 話が面白く、想像力が豊か
- 簡潔で要領を得ている
- 話に脱線がない
- 叱咤ではなく激励
受信力が強いとは
- 理解力が高い
- 共感を持って聞いてくれる
- 黙って最後まで耳を傾ける
- こちらに顔を向けて手を止めて聞く
- 批判的な構えから入っていない
- いつでもオープンスタンス
- 情緒不安定な態度から程遠い
4つのパターンについて
さて、あなたの上司はどうでしょうか?
発信力が強い・受信力が強い
理想的です。
部下になれたことを神に感謝しましょう。
ひとつ気をつけなければならないのは、相手の能力が高すぎるために、あなたが努力を怠り、成長が止まる可能性があることです。
気を引き締めて、良きモデルとしていきましょう。
発信力が強い・受信力が弱い
業務が滞ることはまずなさそうなので、わりとストレスは少ないでしょう。
但し、受信力が弱いために、報告連絡相談はこまめに要領よく実行する必要があります。
あなたの意見や思いを共有してくれそうにないので、寂しい環境と言えます。
発信力が弱い・受信力が強い
メッセージに曖昧さがあるために、粘り強い確認と忍耐が必要です。
業務遂行がサクサクいくこともあまりは期待できないでしょう。
しかしながら、あなたの愚痴や不満に対しては大いに耳を傾けてくれるはずです。
発信力が弱い・受信力が弱い
運が悪いと諦めましょう。
転勤異動の願いを速やかに出すべきです。最悪転職も視野に入れねばなりません。
反面教師としながら、修業期間であると割り切りも必要です。
良い(理想)の上司とは?
言うまでもなく、発信力、受信力ともに強い上司が理想であるでしょう。
けれども、あなたの性格や仕事のスタイルから、どちらかが弱くても特に問題がないのかもしれません。
もしもあなたが発信型であれば、
受信型の上司でよかったと思えるはず
受信型であれば、発信型の上司がやりやすいと感じるはず
結論としては、
発信力、受信力ともに強い上司を目指しましょうとなりますが、荷が重すぎますか?