コロナ禍における学生の意識はどう変わったのだろうか?!
10月1日の内定式(今年は台風の影響で延期の企業も多いとか)の時期も過ぎ、就活戦線はいよいよ第四コーナーを廻りました。
ここまでの採用活動を通じて、昨年と変化したところ、変化しないところいくつか見受けられます。
以下に雑感となりますが、コメントします。
ご参考になれば幸いです。
印象に残った5つのこと
今年の採用活動を通じて大きく印象に残ったのは、以下の5つとなります。
- オンライン面接は非常にリラックスしている
- ノミネート企業が劇的に増えている
- より自己本位的な行動を学生は徹底している
- 集団対面式面接が極めて苦手
- 時期的なプレッシャーに鈍感(耐性が強い)
オンライン面接は非常にリラックスしている
大学の講義慣れの影響と思われますが、オンラインでのコミュニケーションの取り方は非常に上手です。
驚くほど、よどみなく言葉が続きます。
PC周りにカンニングペーパーが配置されているのかもしれませんが、スムーズな受け答えに終始します。
逆に言うと、オンライン面接の場面でしどろもどろであれば、まず合格点には達しないでしょうという程度に、全体の水準は上がっています。
ノミネート企業が劇的に増えている
移動時間や交通費負担が削減されたことから、ノミネートしようとする企業の数が劇的に増えています。
従来通り、インターンシップの参加企業を中心に就活は展開されているものの、幅広く、気軽に多くの企業の説明会(選考会)に顔を出している印象があります。
ゆえに、ある意味、非常に目が肥えていると言えるでしょう。
より自己本位的な行動を学生は徹底している
内定辞退に対する道義的・倫理的・社会常識的ハードルは学生側にはもはやないも同然なのでしょう。
客観的に見て、まるで誠意のない対応を採用する側が強いられたとしても、自社に魅力がなかったと飲み込むしかない事態が今も、そこかしこで行われているのが実情です。
職業選択の自由は広く認められているわけですから、企業サイドとしては、法律上は手も足も出ません。
集団対面式面接が極めて苦手
時節柄、ほとんど集団面接、対面面接の機会が乏しいようです。
従って、経験不足から、思うように対応できない学生が少なくありません。
オンラインの時の面接・面談とは全く異なる人物がそこに座っているかのようです。
集団面接も不慣れなことから、先に発言する学生のコメントに大きな影響を受ける学生も散見されます。
時期的なプレッシャーに鈍感(耐性が強い)
この時期、学生に確認すると周りの人も半分程度しか決まっていないという返事が多いです。
周りもそうだからという安心感があるかもしれませんが、決まっていないので焦っているという感じは特に受けません。
少なくとも、10月1日の内定式までになんとかという気持ちが非常に薄いです。
ただ対応するだけ
採用側としては、全体のトレンドを意識しながらも、最終的には個別に、顔を見て、きめ細やかな対応を徹底するしかありません。
就活生にとっては「初めての就活」であることを念頭に置き、一人一人に向き合っていきたいです。