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就活支援・家族・きょうだい・地元をめぐっての考察
本書は、どうすれば内定を取れるかというノウハウを示す本ではない。本書の目的は、どのような学生が内定を獲得しているかについて、日本全国の就職活動を行う学生のデータを用いて実証的に明らかにすることである。
本書で紹介されている数々の知見は、大学生の内定獲得にいかに多くの人々が関わってきているのか、その影響力の行使について根拠を示しながら解説がされています。
こんな人にオススメ
- 就活生の支援者
- 人事部門
- 就活生
本書の構成について
本書は全部で10章から構成されています。
- 就職活動支援編
- 就職活動時における過去の回顧と未来の展望
- SNSは内定獲得に役立つか?
- 教員の就職活動へのかかわり方
- 大学院進学は内定獲得を促すか?
- 就職活動中の親子関係
- 学生は親とのかかわりに満足しているのか?
- 地元志向が就職活動に与える影響
- きょうだい出生順と地域移動の希望
- 結婚観が方向づける学生の就職活動
学生のキャリア意識の高低について
その特徴は次のとおりです。
意識の高い学生
意識の低い学生
就職活動中の親子関係のあり方
「一歩下がったところを走る伴走者」としての役割がふさわしいとの意見が述べられています。
すくなくとも、
親たちに求められるスタンスは、家庭を居心地よく保つことである。
戦士(就活生)が休息できる心理的精神的空間を提供することが肝要なのでしょう。
制約の実態
調査の結果、次のような結論がでています。
- 伝統的に日本社会に浸透していた長男への制約は自明ではないことが確認された
- 地域移動の制約を有しているのは、長子あるいは一人っ子の女子である傾向が無視できないことを指摘した
人口減少社会の中、確かに地域は人材を求めているが、制約を踏まえた個人のキャリア支援がなければ、地域と人の持続的なマッチングは成功せず、特定の属性(ここでは長女)の人材が地方に集中するという偏りを、政策が加速してしまうことが予測される。
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