既存手法の限界を突破する「目からウロコ」の黄金法則
訳者の青木高夫氏は言います。
それにも増して興味を惹くのが「忙しいだけの仕事を捨てて、チャレンジングな本当の仕事に集中せよ」という仕事の本質に触れた部分です。著者が言う「本当の仕事」こそがあなた自身とあなたのビジネスを成長に導くものであるからです。
マニャーナの法則とは
1日に発生する仕事を集めて、必ず次の日にやるを基本とする仕事術を指します。
常に仕事に1日分の「バッファー・ゾーン」を設けることになり、以下の3つのステップで行います。
「明日まで待てないほど緊急な仕事はない」という考え方が根底にあるのです。
- 仕事に追われている方
- 効率よく仕事がしたい方
- とにかく時間がない方
本書の構成について
本書は全部で3つのパートから構成されています。
- タイム・マネジメントの基本的考え方
- マニャーナの法則
- さらに優れたシステムへ
仕事のシステムに必要な要件とは
次の3つとなります。
- 集中力を継続して発揮できる
- 抵抗感を克服する方法が入っている
- どんな場合にも対応できる
優れたシステムの持つ特徴とは、一度身についてしまうと「しない」ことにものすごい抵抗感を覚えること。こうしたシステムと習慣が、あなたの成長を支えてくれるのです。
評価される仕事のシステムの特徴とは
いくら職業的スキルが高くても、仕事の整理ができなければ成果も評価も得られません。
評価されるシステムの特徴には次の5つの特徴があります。
- 仕事に制限が設定されている
- 集中力を散漫にしていない
- 一事に集中している
- 1日にできる仕事量を把握している
- 毎日、1日分の仕事を終わらせている
クローズ・リストとは
仕事に制限をかける手法がクローズ・リストとなります。その典型がチェックリストなのです。
一方、
新しい仕事が無制限に追加されるために、仕事をコントロールできないのが、オープン・リストです。
その典型は、よくご存じのTODOリストとなります。
新しい仕事に取り掛かるときは、チェック・リストを作り、仕事の先送りを解決しましょう。
リストを細分化して項目を増やせば、仕事に取り掛かりやすく、作業効率も上がります。
クローズ・リストを活用すれば、全体の仕事量を適切に保つことが可能となります。
加えて、やり残した仕事の管理にも有効性を発揮することでしょう。
マニャーナの法則の原則とは
原則は次の2つとなります。
- 新しく発生した仕事は「明日やる」を基本にする
- クローズ・リストを使う
法則の根底にあるのは、
「明日まで待てないほど緊急は仕事はない」という考え方です。
職種によっては、そうは言ってられない場合もあるはずですが、大抵のオフィスワーカーには当てはまるでしょう。
常に仕事に1日分のバッファー・ゾーンを設けることで、自分自身と仕事に余裕を持たせるのです。
余裕こそが「考える」を実現させるに違いありません。
仕事のシステムが「考える」ことの大切さへの気づきになることを心から願って、訳者あとがきとさせていただきます。