答える人の数だけ答えがありそうな意外と根源的な問いかけ
仕事柄、立場上、次のような質問を受けることがあります。
人事にはどのような人が向いているのでしょうか。
おそらく、
人事パーソンの数だけありそうな、本質的で根源的な問いかけだと思います。
たとえば、
- 人が好きなタイプだとか、
- 結婚して子供を育てた経験がある人だとか。
そのような答えを過去に聞いたことがあります。
なるほどなと思います。
私は次のように答えています。
反省を活かそうとする人
人事業務とは
人事業務とは、会社(組織)において、人(従業員)に関わる業務全般を指します。
採用の場面においては、従業員以外の学生も含まれます。
人に関わることなので、ご想像の通り、一筋縄ではいきません。
複雑な案件も多いです。
職場における人間関係のトラブルや退職に関わる事項も仕事の範疇であるので、はっきり言ってこちらのメンタルにも影響が出る仕事となります。
一言で言うと、めんどくさい仕事ということになるでしょうか。
人事に向いている人とは
人に関心があるというのは必要最低限の条件であると考えます。
関心がないことを継続的に熱心に取り組めるはずがないので、当然にここが最低のラインです。
しかしながら、
人が好きであると言うのは、必ずしもマストではないような気がします。
経験的に、そうでないにもかかわらず優秀な人事パーソンを少なからず見てきましたから。
向いていることと優秀なことは必ずしもイコールではありませんが、相関関係は成立しているので、このまま話を続けます。
人事業務は、パターンがありそうでないようなものです。
パターンに当てはまる場合ももちろんありますが、パターンに当て嵌めようとすると上手くいかないケースの方が圧倒的に多いのです。
個別に、その都度、臨機応変に対応していくことが求められます。
したがって、
失敗の連続です。
想定内に収まったためしがありません。
なので、
日常的に落ち込んでいる状態です。
少なくとも、
同じ失敗を毎度毎度繰り返すわけにはいかないので、経験値を高めるために反省が必要です。
と同時に、
反省を活かすための実行が不可欠となります。
過去の失敗を分析し、次に繋げようと、活かそうとする気持ちを強く持ち続けられる人が向いていると思います。
これは何も人事に限ったことではないのかもしれません。
けれども、
小刻みに、毎日毎日となれば、人事の頻度は圧倒的でしょう。
反省を活かそうとする人
反省だけでもダメ。
反省しないのはもっとダメ。
次に活かそうとする人が向いているのだと思います。