「なぜなんだろう?!」と頭を抱えている場合じゃありません
先週、関西の大学をいくつか訪問させていただきました。
キャリアセンターの担当者から非常に興味深い質問がありました。
エントリシートに書いた内容と面接で聞かれた内容が同じでありながら、なぜ面接だけが不合格になるのか? 同じことを書き、同じことを言っているのになぜ片方は通過しもう一方はダメなのか?
はなからエントリシートが不合格であれば辻褄が合い、納得がいきます。
そうではないので、学生は混乱し迷走します。
本日はそのギャップの在り処についてお話します。
考えられる理由は以下の4つとなります
- エントリシートに書いた内容を一字一句棒読み的に再現しようとしたため
- 内容を突っ込まれ、立ち往生となり、しどろもどろであるため
- 問われる内容のハードルが明らかに高くなってしまったため
- 同じ内容を聞かれていると錯覚しているため
1と2は軽症、
3と4は明らかに重症。
思い当たる節があるあなたは以下よく読みましょう。
原因その1:エントリシートに書いた内容を一字一句棒読み的に再現しようとしたため
いまだに少なくありません。
目の前でやられると面接官はまともに聞きません。
確実に違うことを心の中で思っています。
時折、途中で忘れてしまい、もう一度はじめから巻き戻す学生もいます。
全くの徒労に終わるので、くれぐれもやらないでください。
確実に次はありません。選考終了。
面接はコミュニケーションの場であるはずです。
下手くそな朗読会ではないのです。
原因その2:内容を突っ込まれ、立ち往生となり、しどろもどろであるため
エントリシートに書いている内容を深掘りされるのは想定内であるはずです。
十分な準備をして面接に臨むのが常識となります。
エントリシートの内容を棒読みでななく、スラスラ答えたとしても、悲しいかななんらのアピールになりません。
プラスアルファがあって当然。
エントリーシートに記載した内容に関するこ質問は事前に準備ができます。なので、ある種サービス問題のようなものです。
ここで得点をかせげないのならば、あとは知るべしです。
原因その3:問われる内容のハードルが明らかに高くなってしまったため
先の部分と重複しますが、面接の場面ではより多くの内容を求められているとまずは考えてください。
サークル活動ひとつとっても、何をやってきたのかの「事実」を多角的に攻められます。
様々な角度からあなたの「行動の結果」を査定されるのです。
エントリシートではできるだけコンパクトにまとめたはずでしょう。
ここではそれらを肉付けし、詳細に語ることが求められます。
企業によっては地球の裏側まで深掘りするような質問魔もいますよ。
メッキ塗装だったら、途端に剥げてしまいます。
原因その4:同じ内容を聞かれていると錯覚しているため
緊張しているために質問の微妙なニュアンスがわからない場合もあるはずです。
コーナーギリギリを突いてくるコントロールの良いピッチャーのようにやらしい。
よく質問を聞き取ってください。
エントリシートに書いている内容をアピールすればそれで事足りる質問などひとつも、向こうは投げてきません。
とにもかくにも注意深く聞き取り、高速回転で頭を使うしかないのです。
エントリーシートは練習試合。面接は公式戦
もう一度言います。
- エントリシートに書いた内容を一字一句棒読み的に再現しようとしたため
- 内容を突っ込まれ、立ち往生となり、しどろもどろであるため
- 問われる内容のハードルが明らかに高くなってしまったため
- 同じ内容を聞かれていると錯覚しているため
少なくとも「エントリシート」と「面接」は問われているレベルが違うという認識を持ってください。
そうすれば、勘違いによる混乱や迷走は避けれるはずです。
「練習試合」と「公式戦」は違います。
- エントリーシートは「練習試合」
- 面接は「公式戦」
試合というカテゴリーであるために一瞬同一視してしまいますが、全くの別ものなのです。