中身はもちろん、書名のオールタイムベスト3

投稿日:2016-10-26 更新日:

 

圧倒的なタイトルの力⇒

感銘を受けた本、印象に残り続ける本、人生を変えた本。

皆さんにも特別な一冊はあると思います。

わたしも、この本に出合えて良かったという本は、たくさんあります。

それとは別に、本日は書名がどうしようもなく好き、という本をご紹介したいと思います。

「紹介されてもねぇー」はごもっともですが、そそくさとはじめさせていただきます。

ベスト3とありますが、この3つのなかで優劣はありません。

みんな一番。

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「アンチ・オイディプス」 ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ

 

現代思想関連の定番中の定番。

かぶれました。イカれました。

20世紀を代表する哲学者のジル・ドゥルーズが闘争する精神科医フェリックス・ガタリと組んだ、奇書といえば奇書。

わたしが学生のころは、翻訳も出ておらず、抄訳が雑誌に載っていたぐらい。

副題が、「資本主義と分裂病」。

意味もなく、訳もわからずシビレた。

ニューアカブームのさ中であり、浅田彰氏が颯爽とデビューした時代。

姉妹編にあたる「ミルプラトー」も、とにかく分厚かった。

この二冊を読み終えた人間がどれだけいるのか、またその内容を理解した者がどれほどいるのかは、定かではない。

書棚にこの二冊が鎮座するだけで、書棚の格が2ランクアップ間違いなし。

あの頃に、頭をかち割られた後遺症のせいで、今もって現代思想系の書籍の周りをうろうろしている。

ちなみに、ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリというネームの圧に対抗できるのは、ミック・ジャガー&キース・リチャードだけだと確信している。

 

「僕が本当に若かった頃」 大江健三郎

 

大江氏の作品は不勉強のため、新潮文庫で数冊読んだ程度で、あまり熱心な読者ではありません。

初期の頃の長編はいずれも想像力の飛翔そのもので、ついていくのに精一杯だった記憶があります。

このタイトルは、何がそんなに惹きつけるところがあるのだと、疑問視する方も多いかもしれません。

わたしは年若いころから、なぜかこのタイトルを口にするとき、一瞬でノスタルジアの感覚に囲まれてしまいました。

年をとった現在は、このときの感覚に加えて、遠い過去を懐かしむ感情が加わり、独特の感傷が訪れます。

僕が本当に若かった頃。

それは、いつだったのか、考えればかんがえるほど、謎です。

 

「場外乱闘はこれからだ」 椎名 誠

 

残念。ノーイメージですね。

しかしながら、とんでもないタイトルです。

やる気しか、沸きません。

苦しいとき、辛いとき、めげそうなとき、負けそうなとき。

よく自分で自分に言い聞かせていました。

書いていて、少しばかり気恥ずかしいですが、だって、事実ですから。

こんなところで終わらない、これでギブアップではないと、スポーツ選手でもないのに、仕事の場面でひとりつぶやいたものです。

調子に乗って、腕をぐるぐるまわしていたときもありました。

やってやろうじゃないか。場外乱闘はこれからだ。

口ずさめば、元気しか出ないタイトルです。

本当にすばらしい。

マイ・ベストスリー、でもすべて一位

書名は作者が練りに練ってつけるものなのでしょう。

もしかすると、何気に出てきた心に残るタイトルという場合もあるのかもしれません。

タイトルありきなのか、書き終わった後にタイトルが決まるのか、それも千差万別なのでしょう。

いままで、たくさんの本を読んできました。

けれども、この三冊がベストスリーから転落することはありませんでした。

皆さんのベストスリーはなんでしょうか。

お聞きしたいものです。

 

水たまりの一滴

これらを越えるタイトルに、いまもやはり巡り合わない。

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