突発性難聴、突然炎のごとく、奴は来た。聞こえないことの恐怖

投稿日:2016-10-04 更新日:

難聴アタック⇒

先月初旬、突発性難聴に襲われました。
まさに耳の機能の故障そのものの状態。
結構、びびります。

この経験が何らかの形で、お役に立てればと思いドキュメンタリー風にエントリーします。

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前触れもなく、奴はやってきた

9月2日、午前11時。
お手洗いで、手を洗っているさ中、奴はやってきた。
奴としかいいようがない。
擬人化をお許し下さい。
突然の耳鳴り。
あの、キーンという感じが左耳に発生。
高音程の極めてフラットなイメージの耳鳴り。
それと同時に水の中にいるような、外部と隔てられた感覚が重なる。

しばらく、様子を見ながら、耳の穴に指をつっこんだり離したりするも、変化はなし。
頭の中をあまりに大きな耳鳴りが鳴るために、仕事に集中ができない。
やばいかもしれない。
席に戻り、ネットで情報を必死に集めだす。
突然起こったのだから、突発性難聴だろう。

おいおい。
探せば、多くの記事がエントリーされていた。
しばらく、記事を読み、一旦結論を出した。
突発性難聴だと考えるが、そうでないこともありえる。
できるだけ、早く病院に行ったほうがいい。
完治が三分の一、緩和が三分の一、このままの状態が三分の一。
完治が三分の一。・・・三分の一。

マジか。
この時点で、かなりビビッている。
これは、一刻も早く診てもらわなければと、臆病者は病院に向かった。
ここまでで、発症から45分程度。
症状は、だんだん耳鳴りが強くなるというよりも、強くなったり、少し弱くなったりという状態であった。

検査をする

わたしは、以前よりのどが弱く、のどの痛みが耳のほうまで伝わり、痛みが出ること度々があった。
かかりつけの耳鼻科に向かう。
事情を説明する。
まずは、聴力検査だ。
聴力検査のブースに入り、右耳から行なう。
皆さんも、健康診断でよくご存知の、音が聞こえたらボタンを押して、音がやんだらボタンを離してくださいという検査方法である。
完敗。

左耳は、ずっと耳鳴りが激しいので、検査音は、一番高い音のときにしか聞こえない。
少し小さな検査音になると、何も聞こえない。
こりゃ、だめだ。
次に、ヘッドフォンを直接耳にあてるのではなく、耳の後ろの骨が出っ張っているところに、セットし、検査が始まった。

この検査は初めてだ。
右耳は、ヘッドフォンをしている時とあまりかわらず聞き取ることができた。
問題の左耳。
先程と同じく、やはり聞き取ることが難しかった。
まさに、完全試合をくらってしまった状態。

診断をする、そして結果

まずは、両耳をみてもらう。
視認の段階では、特に問題はなし。
検査の結果をみながら説明が始まる。
右耳と比較し、左耳は音が高音だろうが低音だろうが、いずれの場合も、基準値を下回っている。

見事なものだ。
診断の結果は、突発性難聴もしくはメニエール病。
突発性難聴の可能性が高いが、メニエール病の可能性も捨てきれない。
メニエール病は反復性がある。また、めまいが特徴的であるので、現時点ではどちらとも断定できないとのことであった。

この診断結果は、予想された結果なので、比較的受け入れやすかった。
同時に、めまいが全くないので、メニエール病ではないなと自分では考えていた。
医師の説明は続く。
どちらとも言えませんが、どちらの場合も投与する薬の種類はほとんど同じです。
ただ、これらの薬を飲めば必ず効くという訳ではなく、相対的に効くだろうという前提で飲んでいただき、これらを投薬することが、今まで一定の結果を出してきたということを、まずは申し述べます、と。

なるほど。
分かりやすい説明だ。
要は決定打にかけるということか。
今回の薬の中に、ステロイドがあります。
強い薬なので、正しく飲んでください。
ステロイド?
一週間後、必ず来て下さい。
礼を述べ、耳鼻科を後にした。

処方

処方箋をもって薬局に向かう。
そこでも、丁寧な説明を受ける。
よほど強い薬なのだろうか。
驚いたことに、薬がいくつにも小分けされている。
何月何日は、朝2錠、昼1錠、夜1錠
何月何日は、朝1錠、昼1錠、夜1錠
何月何日は、朝1錠、昼1錠
何月何日は、朝1錠
だんだん、日がたつにつれ、一日に飲む量が少なくなっている。
これを一週間続ける。
これ以外には、次のような薬を処方された。

•トリノシン
 血流量を増やし、エネルギー代謝を活発にする薬。
•メチコバール
 ビタミンB12を補い末梢神経障害を改善したり、神経を修復したりする薬。

奴はいつのまにか消えた

この耳鳴りと一生付き合うことになるかもしれない。
事務所に向かう道すがら、気分は落ち込む。
まあ、考えても仕方ないか。
薬を飲み、午後一からの打ち合わせが始まった。
打ち合わせ中も、耳は相変わらずの状態。
時間が経つにつれ、慣れてきたのか、耳鳴りはあまり気になくなり、説明と議論が続く。
打ち合わせの終了と同時に、ハッとした。

耳鳴りがない。
水の中にもぐっているような感覚も薄れている。
薬を飲んでから、二時間。
劇的に効いたのか。そうなのか。
症状が緩和されているのだから、効いたのだろう。
素直に嬉しかった。

それからの一週間

その日は、時おり小さな耳鳴りがし、まだまだ先が長いという気持ちがした。
一週間の間は、きれいに治るという感じではなく、寝るときに、耳の穴に指を突っ込むと小さくキーンとなっている時もあった。

そうして、一週間がすぎ、体が慣れたのか、もう耳を気にすること自体がほぼなくなった。
耳鼻科をたずね、同じように検査をした結果、正常に戻っていた。
医師は、トリノシンとメチコバールだけを処方し、一週間は飲みきるようにと言った。
飲みきったあと、もう一度来るのかどうかはご自身で決めてくださいとのことであった。
それから一週間後、わたしは耳鼻科をたずねなかった。

音の受信と再現

幸いにも、素早く医師の診断を受けることにより、大事には至らず、短期間でもとに戻った。
何事も初期対応がいかに大事であるかということを思い知った。
と、同時に、自分でぐだぐだ考えずに直ぐに専門家に相談することが重要であるということも経験できた。

突発性難聴になって、音が聞こえるというメカニズムを簡略化したイメージでとらえることができた。
すなわち、音を受信し、変換する部位が支障をきたすと、外からの音は変換されずにただの雑音(この場合キーンという高い音)としてしか理解することができない。

問題はここからだ。

音はそのままに音として聞こえているとばかり、思っていたが、そうではなく、音は実はそのままの音とまるっきり同じ状態でいちいち再転換されて受信されているのだ、と。
しかしながら、これは私が自身に起きた現象を理解するためのイメージを言語化しただけで、器官としての耳の機能の真の理解からは限りなく遠いものであるかもしれないので、あしからずです。

 

水たまりの一滴

正直、半端なくビビります。とにかくすぐに耳鼻科に走ってください。

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