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2018の就活戦線を振り返る。あなたは勝者なのか敗者なのかどっちなんだ?

投稿日:2017-10-19 更新日:

2018就活は事実上終了している。あなたは勝ったのか負けたのか⇒

2018の就職戦線は昨年と同様学生にとって圧倒的に有利なうちにほぼ幕を閉じました。けれどもすべての学生が恩恵を受けたわけではなく、内定の二極化は一段と増したといえます。来年度もトレンドは変わらないと思われますが、振り返ってみれば次年度がピークである可能性は高いでしょう。

 

学生にとっては非常に戦いやすい環境でした。

逆にいうと企業サイドにとっては気の休まるときのない一年間であったと思います。

本日はそんな2018の就活戦線を振り返ってみます。

トレンドとしては昨年とたいして変わらない

学生にとっても企業にとっても特に厳しかった、楽だったという全体的な印象はないはずです。

もちろん、個々別では楽勝だった、良い学生が苦もなく採用できたという声はあるでしょう。

それらは少数派の意見であり、楽に戦えるだけの理由があったはずです。

2019についても引き続きこの傾向は変化しないと思われます。

採用媒体各社担当にお話を伺うと、来年は一段と厳しさを増しますよというフレーズがまずは口をつきます。

が、セールストーク半分程度に受け止めています。

個人的な実感としては2018がピーク。

本当に少しずつ下降傾向をこれから見せ始めるという認識を強く持っています。

2018の学生の感想

以下は、現在ネットで各社が発表している数字や当社の内定者からの聞き取り、加えて採用媒体担当者の意見を総合的に勘案した結果となります。

内々定(内定)率は10月1日以降現在でほぼ8割以上

場合によると9割を超える発表もあります。

全体としては8割前後がいい線なのかなと考えます。

詳しく見るべきは6月1日の時点でいくつだったのかということです。

当時はおそらく5~6割程度だったはず。

しかも複数の保持者が大半であった事実を忘れてはなりません。

ここ数年の傾向どおり、内定ホールドの二極化は歴然であったということです。

持っている人は複数ゲットし、ない人はまったくない。

6月1日以降の大手の動向により、追加で内定を出す中堅以下から内定をようやくもらえるという学生も少なくありませんでした。

楽勝環境下といわれている割には、その恩恵をまったく実感できなかった学生は山ほどいたのでしょう。

就職活動はそんなに苦労しなかった4割以上

統計上の誤謬でしょうか。

勝ち組が4割を占めているという印象はありません。

苦労するしないはあくまで当事者の意識・気持ちの持ちようです。

戦う前にたいへんだとハードルをあげていたのならば、こんなもんかと拍子抜けがあるかもしれません。

始まる前からフォローの風が吹いていることは基礎的な認識として共有しています。

ハードルはむしろ下がっていたというほうがいいでしょう。

ゆえに、こんなはずじゃなかったのほうがリアルであると思われるのですが。

実際に足を運んだ企業数は減少傾向

採用媒体主催の大きな会場でのイベントや学内セミナーの利用により、効率よく企業との接触がはかれるために、個別企業の訪問数は驚くほど少なくなっています。

デフレ時期の50社以上当たり前の風潮は見る影もないです。

エントリー数自体が30~40社程度。

学生の意見としては本当はもっと絞りたいというレベルだそうです。

エントリーシートの実際の提出企業に至ってはこのうちの約半数程度。

エントリーシートの負担は相当であるために、15~20社が内容の質を担保できるぎりぎりのラインであるのかなと思えないこともないです。

個社への選考参加は15~20社程度。

これは内定者に聞いた数字とほぼ遜色ないところです。

数撃てば当たるという意識は希薄なようです。

企業側の努力は格段に増加

インターンシップの開催は前年と比較しても3割以上増えているようです。

明らかに3月1日の解禁前にいかに母集団形成をうまく整えるかを重要視しています。

スタート時期の母集団は極めて優秀で意欲的な学生の割合が高いです。

しかしながら、このような学生は結果として超大手・大手に王手をかけられます。

従って、インターンシップの時期からこつこつと接触することは採用媒体担当が主張するほど効率的な対応ではないのかもしれません。

説明会や選考の回数も増加傾向

一回あたりの参加人数は確実に減少しているために、量を確保するためには回数を増やし対応するしかありません。

これにより他の人事業務への影響は避けられません。

採用担当や採用チームが別枠として確保されているような企業なら問題はないです。

が、多くの企業では人事業務の一環として採用が位置づけられています。

就職活動による学業への影響・配慮がよく言われます。

同時に人事部にとってもその影響は無視できないレベルであるといえます。

まとめましょう

以上のように、金と時間と労力を投下しなければ、良い人材は確保できません。

少子超高齢化社会における「常識」をあらためて目の前に突きつけられた一年間でした。

多くの企業ではバブル期の反省を踏まえ、とりあえず頭数を揃えろ、質には目をつむれといった乱暴な採用方針が影をひそめていると思います。

あと10年以内におそらく新卒一括採用は採用活動のメインから外れるでしょう。

現在のこの人材獲得狂騒(競争)は振り返ってみれば二度と経験できない「経験」となるのかもしれない。

貴重な経験であるのかな。

2018の就職戦線は昨年と同様学生にとって圧倒的に有利なうちにほぼ幕を閉じました。けれどもすべての学生が恩恵を受けたわけではなく、内定の二極化は一段と増したといえます。来年度もトレンドは変わらないと思われますが、振り返ってみれば次年度がピークである可能性は高いでしょう。

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