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現役人事部長の 雑記blog

ジャン=リュックの時間、「軽蔑」を巡ってああ眩暈がする

投稿日:2016-11-25 更新日:

 

ゴダールを口にすること⇒

今日、ゴダールの名を口にすることは、「来るべき」や「いまここ」あるいは、「終焉」といった意識を伴なわない。

その理由は明白で、ゴダールその人がもはや″歴史″と化したためである。

が、この映像作家ほど″時″と抜き差しならぬ関係を持った者も他にいない。

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ある手紙

″歴史以前″より、その作品をめぐり無数の言葉が費やされてきた。

そして、″歴史以後″その数は加速度的に増殖し始めている。

映画との付き合いそれ自体があまり熱心ではない人間が彼の作品について今更何を言ったとしても、やはりそれは蛇足にもならない。

けれども、二十年ほど前に畏友からもらった手紙の中の、″君は『軽蔑』(63年)を見たか″という問い掛けがずっと気になっていた。

わたしは時期を待った。

少なくない時間が過ぎた。

たった今、『軽蔑』を観終わって「彼が投げかけた意味」や「彼」のことが理解できた。

二十年かかった。

二十年だ。それは決して″昨日″のことではない。

ゴダールをみる

先に進む前に、ゴダールスペシャル。

『勝手にしやがれ』

 ・・・ぜひとも観て下さい。

『気狂いピエロ』

 ・・・やはりこれが一番好きです。

『探偵』

 ・・・見事なほどに息が詰まりません。

『マリア』

 ・・・光量不足で画面がよく見えません。

『右側に気をつけろ』

 ・・・何で?

『カルメンという名の女』

 ・・・観たような気がするが覚えがない。

『メイド・イン・USA』

 ・・・観そこなったような覚えがある。

『たのしい知識』

 ・・・観た人がいるなら連絡下さい。

『中国女』

 ・・・機会があれば観たい。

『ヌーヴェルバーグ』

 ・・・できれば観たい。

『新ドイツ零年』

 ・・・とりあえず観たい。

『ワンプラスワン』

 ・・・ぜひとも観たい。

『ウイークエンド』

 ・・・とにかく観たい。

『アルファヴィル』

 ・・・どんな手を使っても観たい。

軽蔑とは

『軽蔑』。

それは映画を作り上げることの困難を主題とした物語りである。

このフィルムを体験すると、人はもっともらしくファシズムとの連関や意志の交通不可能性といったものを云い立ててしまいがちである。

が、それはゴダールの″意図″の領域内にある″予期できたもの″に過ぎない。

我々が見落としてならぬのは、ゴダールの″意図″とは無関係にフィルムが″留めてしまったもの″の方であろう。

一言でいえば、それは″時間″の赤裸々なる露呈である。

炸裂。漏洩。遅延。旋回。浮上。揺動。

あるいは、そして、反復する時間。

どうあっても果されることのない約束のような、われわれの生の時間。

ため息しか出ない。

水たまりの一滴

多くの作品がDVDで見ることのできる時代。いい時代だ。

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現役人事部長のパドー1000と申します。雑記blog「シンキング・パドー」を書いています。
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