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現役人事部長の 雑記blog

AIと人材教育、揺り篭から墓場まで学習は続くよ、どこまでも

投稿日:2017-02-15 更新日:

「AI時代の働き方と法」を読んで考えている⇒

大内伸哉氏の「AI時代の働き方と法」の中で、自分で学習を続けることの意義や意味に関して考えさせられることがあったので、以下にエントリーします。

学校を出ても、生涯勉強ですよ、皆さん。

ニャニか?

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企業内教育の終焉

企業は、正社員にはクオリティの高い訓練を施し、それにともない正社員は技能を向上させていった。だからこそ、大多数の人は正社員をめざしたし、逆に正社員になれなかった者の職業訓練は重要な政策課題となった。

現在、このような認識は広く共有されています。

雇用者にも被雇用者にも。

しかしながら、これから先、多くの企業において、企業内教育や職業訓練がなくなっていくだろうと著者は予測します。

人材を教育しようにも、企業内において時間をかけて教育していくことがコストに合わないからだ。

技術革新のスピードが速すぎて、企業が戦力になるかならないか保証の限りではない従業員を雇用する余裕をもてなくなってしまうからなのでしょう。

終焉がもたらすもの

ゆえに、つぎのような考え方が大勢を占めることとなります。

企業は、人材を内部に抱え込むのではなく、外部から優秀な人材をみつけたほうが効率的なのだ。つまり新しく必要となる技能は、組織内ではなく、市場から調達されていくのだ。

できれば、自前で行ないたかったが、できかねる状況に多くの企業が直面することになります。

これに加え、優秀な人材は常に限られています。

一部の企業でその能力を専一的に使用することは、社会全体にとってはある意味マイナスとなります。

それゆえに、複数の企業で優秀な技術(者)をシェアすることが目指され、副業が解禁されようとしているのです。

社会全体のために、限られた優秀な技術を独占せずにオープンに活用する方向で世の中がいま進もうとしています。

教育の重要性

今まで、企業内訓練によって、一定程度の恩恵を受けてきた者たちは、自前でなにもかも身につけなければならない時代がやってきます。

そうなったときに、自助努力が前提となりますが、職業教育は国力維持増進のために国策としてますます重要度を増すこととなるのでしょう。

そして、それは同時に、充実した職業人生を送ることを求める国民の権利(キャリア権)に応えるために、国が政策として優先的に取り組まねばならない事項なのだ。

なぜなら、そうしないと容易に社会不安に繋がっていくからです。

政府がおそれなければならないのは、新技術の波に乗れない者と乗ることができた者との間の格差が固定化し、社会不安が生じることだ。

繰り返しますが、教育が大事であることが再認識されるのです。

教育の軸の一つは職業教育であり、その内容は時代とともに変り、先進国においても、つねに必要とされるものだ。将来を見据えた的確な職業教育と、その基礎となる教養教育こそが、国民を失業の危機や格差の固定化から遠ざけ、生活の安定をもたらす。

職業教育だけではなく、教養教育が同等以上に重要になってきます。

自助努力へ

ここ十年ばかり、自己責任が声高に叫ばれてきました。

自分でやってくださいよ、大人なんだから。

もちろん、その通りなんですが、自業自得をあらためて他人から指摘されることは、時として辛いものです。

器が小さすぎますかね。

これから先「自分のことは自分で始末しなければならない」が、働く場面にも広がっていこうとしています。

腕を磨く、爪を研ぐ、生涯一学徒。

人材育成が成功するかどうかは、個人の努力にかかっている。個人が自助への意識を高めることが、これからの日本社会において、最も重要なことだ。

この自助努力を国がきちんとバックアップする体制作りが何よりも求められています。

職業教育と教養教育の両方を自らの手で実行しなければならない、厳しい時代が本当に始まります。

即効性を問われる職業教育と、今すぐ必要ではないからこその教養教育のいずれをも肥やす必要がある。

多くのことを求められすぎといえば、求められ過ぎだよなあ。

 

水たまりの一滴

学習習慣のあるなしは、学校を卒業してからも大事。

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