副業推進がもたらす創造的破壊あるいは破壊的創造

投稿日:2017-01-15 更新日:

 

副業解禁の先にあるもの⇒

働き方改革の一環として現在、副業が推進されている。

副業解禁の門戸が開かれようとしている。

法律的な整備や企業内ルールの交通整理など、まだまだ十分な議論や時間が必要である。

が、流れが一度定まると、逆戻りはまずない。

労働者にとっては、収入の複線化ややりがいの選択肢が増えるなどのメリットがあることも広く理解はされている。

が、いいことずくめなのだろうか。

否だ。

間違いなく、厳しい時代がやってくる。

全労働者にとって。

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前景化するもの

副業が定着し、徹底化されてくると、次の2つが前景化する。

労働力のシェア

個人のつぶしあい

企業は、その規模を問わず、労働力を、特に良質な労働力の確保を加速化する。

そのために有能な労働者はフリーランス化し、企業間において労働力のシェアが徹底されていく。

大企業に囲い込まれた優秀人材を中小以下の企業が原理的にはシェアできることになる。

ゆえに社会全体としての生産性は間違いなく向上するであろう。

これは副業解禁がもたらす最大のメリットの一つであると言い得る。

また、これと同時に、労働力の部分的売買が常態化する。

それゆえに標準以下の労働者のパート・タイムラバー化が進まざるをえなくなる。

企業は必要な労働に対してのみ対価を支払うだけでよくなる。

理想的な労働力管理を実現することができるのだ。

一方、これにより労働者間の労働力格差は残酷なまでに拡大していくだろう。

労働者は働くことを放棄するまでは競争原理から距離を置くことができなくなる。

かったるいから今日は有給休暇や一生安泰は決して訪れない。

意識するしない、実際に行使するしないにかかわらず、結果として、労働市場が個人のつぶしあいを要請する。

労働市場が野生化するのだ。

野生の王国へ

働くフィールドも自ずと変化していくであろう。

競争は狭いフィールドからより広いフィールドへと拡大していく。

競争は社内から社外へと移り、リングは果てしなく伸長していくのだ。

極端なことを言えば、それは世界まであと一歩であろうか。

次のようなアナロジーを想像してもらっていい。

企業内→国内→世界

動物園→サファリパーク→野生の王国

悪い冗談に思えるでしょうか。

日本の国内労働市場は、日本語という参入障壁の高さにより事実上鎖国的状況を現在も維持しています。

が、この先、この壁がいつまでも堅牢であり続ける保証はどこにもありません。

翻訳技術の飛躍的進歩や労働人口の減少、AIの実用化、法律改正などにより、盤石とは言い切れないのではないでしょうか。

野生の王国では企業の傘や庇護があてになりません。

自分の食い扶持は自分で始末する。

それが、野生の王国での常識です。

たった2つの能力

このような野生の王国で、生き延びるためには、次の2つの能力が不可欠となります。

協働する力

個人的な力量

これはこう言い換えられます。

コミュニケーション能力

スキル

このいずれもが貧弱であるのならば、限定的で下請け的な作業にしか従事できないでしょう。

企業は、必要な労働力だけをパッチワークし、企業活動を行っていきます。

これが、副業を前提とした企業統治のスタンダードなのです。

従って、求められた仕事のクオリティーを提供できるスキルと、複数の同じ立場の労働者に適切で的確な日常的な引き継ぎを完了できるコミュニケーション能力が、雇用の絶対条件となります。

できませんでしたや、あとはよろしくなど、現在の就業状況において当たり前である光景は一切見られなくなります。

だって、仲間(仲間ごっこ)じゃないんだもの。

甘えの付け入る余地のないプロフェッショナルの世界が目の前に広がっています。

大競争時代

労働の現場でこのような大競争原理が働くために、一方では次のような運動が広がっていくのではないでしょうか。

地域主義の徹底

柔らかな共同体化

たとえば、マイルドヤンキーのライフスタイルへの共感などは、そのひとつであるのかもしれません。

また、合衆国化(都道府県別の統治強化)の議論が持ち上がるかもしれませんね。

さて、大競争時代の到来を大げさすぎると言う人もいるでしょう。

もちろん、物事は一足飛びではなく、段階的に進展していきます。

しかしながら、到達時期の違いだけで行き着く先は同じです。

少なくともこれから労働市場に足を踏み入れた、もしくは踏み入れたばかりの若年層にとっては全然他人事ではないはずです。

今、世の中で起こりつつあることが、創造的破壊であるのか破壊的創造であるのかは、未来とあなた自身が決めることです。

わたしは、後者であると考えます。

そして、つくづく思います。

ここまで煮詰まってしまったのですね、我々の働き方は。

宮本浩次の歌声がよぎります。

破壊されんだよ、だめなもんは全部 

 

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