過労死等防止対策白書の概要を読んで

投稿日:2016-10-13 更新日:

過労死等防止対策白書について⇒

厚労省のHPに「過労死等防止対策白書」についてのインフォメーションがあったので、急ぎ概要を読みました。

以下、概要について簡単に触れておきます。

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「過労死等防止対策白書」とは?

厚労省による定義は、以下の通りです。

過労死等防止対策推進法(平成26年法律第100号)第6条に基づき、国会に毎年報告を行う年次報告書で、過労死等の概要や政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況を取りまとめたものです。

白書の構成は、四章立てです。

第一章 過労死等の現状

第二章 過労死等防止対策推進法の制定

第三章 過労死等の防止のための対策に関する大綱の制定

第四章 過労死等の防止のための対策の実施状況

 

大綱に定める「目標」について

次のような目標が掲げられています。

将来的に、過労死等をゼロとするために、以下の目標の早期達成を目指しています。

週労働時間60時間以上の雇用者の割合を5%以下(平成32年まで)

年次有給休暇取得率を70%以上(平成32年まで)

メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業場の割合を80%以上(平成29年まで)

 

60時間労働の場合について

週労働時間のベースは1日8時間×5日間=40時間

60時間―40時間=20時間

よって、1日当たりの残業時間が1時間

毎日1時間の残業。この程度には最低限抑えたい。

年次有給休暇の取得率70%以上

勤続6年半以上の労働者は一年あたり20日間を付与されるので、70%ということは、20日間×70%=14日間、月あたり1日程度の消化。これぐらいは、用事のあるなしに関わらず、保健のために積極的に取得消化できるレベルであるといえるでしょう。

メンタルヘルス対策に取り組む事業場の割合80%以上については、むしろなぜ100%を目指さないのかが不思議です。目標を達成できないときのための80%以上設定なのでしょうか。うがった見方かもしれませんが。

気になったところ

概要を読み進めるうちに、労働者調査結果の睡眠時間別の疲労の蓄積度、ストレスの状況②が興味深かった。

「睡眠時間が足りない理由として」の労働者調査結果は以下の通りとなっている。

残業時間が長いため(36・1%)

その他家事労働(炊事・洗濯等)に要する時間が長いため(27・5%)

通勤時間が長いため(18・7%)

自己啓発活動のための時間が長いため(13・3%)

帰宅後も仕事のメール・電話対応等で拘束されるため(8・6%)

育児・介護の時間が長いため(6・6%)

その他(17・5%)

 

通勤時間が長いためについては、長いことも問題なのです。

が、混雑しているということがやはり問題なのでしょう。

座ることができ、居眠りしたり、本をリラックスして読むことができればかなり違ってくるのですが。

その他家事労働(炊事・洗濯等)に要する時間が長いためについては、生活をしていくためには、避けて通ることのできない部分です。

ゆえに、家電の力を最大限に利用するしかないですね。我が家も自動食器洗い機を導入したいのですが、いまだ道遠しです。     

帰宅後も仕事のメール・電話対応等で拘束されるためについては、海外では法律で禁止する措置があるとも聞いています。

また、我が国でも上司が部下に就業時間外や休日に電話やメールすることが、パワハラ認定にあたるという考え方当たり前になりつつあるようです。

問題は取引先からの連絡に対する適切な行動ですね。難しいところです。

たかが仕事

今までビジネスの場面で様々な考え方を聞いてきました。

 

命を賭けて仕事に取り組むべきである。

失敗したからといって、命までとられるわけではない。

命より大事な仕事などない。

たかが仕事なんだ。

 

その昔、仕事の鬼のような上司から、「たかが仕事なんだ」という言葉が出てきたときには、一瞬こんがらがりました。

ある程度キャリアを重ねた現在、その真意が判ったような気がします。

仕事は人生の一部でしかない。

これは、仕事を馬鹿にしたり、手を抜いてもいいということではもちろんありません。

仕事が人生の全部になってしまうことは、たとえ生きがい、やりがいを大いに感じているとしても、違う気がします。サラリーマン的発想と言われても違和感が残ります。

命と仕事が天秤に掛かる価値観は捨て去るべきです。

過労死はどんなことがあっても、あってはならないのです。

 

水たまりの一滴

たかが仕事されど仕事。だけど仕事。

 

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