すぐマネできる「文例」が多数収録されている!
電通のコピーライターである橋口幸生氏は言います。
なぜあなたの文章は伝わらないのか?理由は、ただひとつ。「書きすぎ」です。
ではどうすればいいのでしょうか。
伝えたい内容を詰め込みすぎて、言葉に贅肉がつきパフォーマンスが悪化。読みにくくなってしまうのです。なので、解決方法もただひとつ。
具体的には?
言葉の贅肉を削ぎ落とす。つまり「言葉ダイエット」です。
著者のコピーライティングのスキルはあなたの文章作成に大いに役立つはずです。
- 文章作成に悩むビジネスパーソン
- 就活生
- もっとうまく書きたいと願うブロガー
本書の構成について
本書は全部で5章から構成されています。
- なぜあなたのメールや企画書、エントリーシートは読みにくいのか?
- 言葉ダイエットで、短く書こう
- 言葉ダイエットを、実際にやってみよう
- 読みたくなる文章の書き方
- 言葉ダイエット実例「読みやすいとは、こういうことだ」
本書を読んで得られる内容とは
次の4つとなります。
得られる4つの内容
- 読みやすい文章の書き方
- こんなビジネス文章はイヤだ!
- 読みたくなる文章の書き方
- 読みやすい文章 実例集
橋口さんは次のように解説します。
読みやすい文章の書き方
必要なのは「才能」ではなく「スキル」です。「スキル」なので、誰でも覚えられます。読んですぐに使えるし、使うほどに上達します。
こんなビジネス文章はイヤだ!
ダメなビジネス文章の例を紹介。ビジネスや就活にすぐに使えるよう、メールやエントリーシート、企画書など幅広い文例を用意しました。
読みたくなる文章の書き方
そもそも読みたくなる内容でなければ、読みやすくなりません。読み手をひきつける文章を書くための、コピーライターの発想法を紹介します。
読みやすい文章 実例集
広告コピーを中心とした実例の紹介を通して、名文の構造を解説します。
どんな仕事をしていても、書くスキルは絶対に必要なのです
ビジネスは、会話と書くこと(読みこと)から成り立っているといっても言い過ぎではないでしょう。
その中でも、文章は手元に残ります。
つまり、影響を与え続けるのです。
考えてみればビジネスの大半は「書くこと」です。
ビジネス文章は、独特の言い回しや、やたら格調ぶった表現が多くみられるものです。
だから、
ビジネス文章は読みにくくて当たり前とあなたをはじめとして誰もが思っているもの。
逆に考えれば読みやすい文章が書けることは、あなたの強い武器になるでしょう。
著者は言います。
難しい文章は、ほぼ、ヘタクソな文章だ
ビジネス文章が長くなる原因とは
次の2つとなります。
長くなる原因
- 読んでもらえる前提でいるから
- あなたが真面目で、能力が高いから
身に覚えありませんか?
言葉ダイエットのための7つのポイント
「相手は自分の文章を読みたくない」という前提で、次の7つのことに気を付けながら、書くようにしましょう。
そうすれば、あなたの文章は、とてもすっきりとスリムになります。
- ひとつの文には、ひとつの内容だけを書く
- 1文は40から60文字以内に
- 抽象論禁止(修飾語、カタカナ用語は最小限に)
- 繰り返し禁止(重言には特に注意)
- ムダな敬語禁止(嫌われないことより、読みやすいことを優先しよう)
- 表記を統一しよう(同じ内容には、同じ単語を使う)
- こそあど&接続語の連発禁止(体言止めを使って、うまく文章をつなげよう)
読みたくなる文章の書き方
読みたくなる文章とは、読んで「おもしろい」文章です。
では、おもしろい文章とはどういう文章のことでしょうか?
「発見」のある文章です。
「おもしろい」とは、「発見」があることを指すのです。
著者は「発見」に関して4つのポイントを挙げます。
- おもしろい文章は、「発見」のある文章である
- 発見には「主観的発見」と「客観的発見」がある
- 「発見」へのステップは「広げる」「分ける」「選ぶ」「仕上げる」
- 「三幕構成(導入・本題・まとめ)」で文章を書く
おもしろくないものが影響力を持つことはありません。
楽しく書こう
現代の文章が過剰な言葉にまみれているのは、読み手に対する「恐れ」がそうさせているに違いありません。
読みづらい文章の氾濫は、不寛容な時代性を如実に表しています。
自己責任論が横行し、強者が弱者を嘲笑する。こんな時代を生き抜くために、言葉の鎧をまとうのは、無理もないことかもしれません。
文章を書くという行為を繰り返す中で、あなたはもしかしたら、息苦しさを感じているでしょうか。
鎧を脱ぎ捨てるために、著者は言葉ダイエットを提唱します。
「読みやすい文章が書きたい」そんな思いで本書を手にとったあなたは、間違いなく誠実で、真摯で、高い能力を持っています。
息苦しさを感じているのならば、本書を手に取って深呼吸してみてはいかがでしょうか。
あなたのありのままを、文章でも出す。それだけでいいのです。