人が辞めずに結果が出るマネジメントを実践しましょう
マネジメントケアリストの浅井浩一氏は本書を次のように解説します。
本書では、1万人を超えるリーダーたちから寄せられた悩みの中から、50を厳選。ひとつひとつの悩みに対し、私なりの「答え」を示しました。
リーダーが抱える悩みのほとんどはなんだと思いますか?
もちろん、業績のプレッシャーだろうね
業績責任を負っているマネージャーの悩みの根幹はそこにあります。
しかしながら、ストレートにそのことに悩んでいると口にするリーダーは極めてまれだと著者は言うのです。
そうではなく、
悩みのほとんどは「部下とのコミュニケーション」に関するものばかり。
その理由は明白です。
「会社から求められる業績」は、リーダーひとりでつくるのではなく、部下とともにつくり出すものだからです。
つまり、
リーダーの「悩み」の大半は、「会社から求められる業績を上げられない部下に対する悩み」なのです。
だから、悩みを解消するためには、
「部下とのコミュニケーション」そのものではなく、チームとしての「業績」にフォーカスすることがあなたには必要となります。
業績をたたき出すのに必要なマネジメントを機能させることができれば、悩みは自然と解消されていくはずです。
解消のために、これからのリーダーがすべきことが5つあります。
あなたがすべき5つのこと
- 部下を見守る
- 自身を磨く
- チームをつくる
- 結果を出す
- 組織を変える
ひとりで悩んでいるのなら、まずは本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
- 悩み多きリーダー
- 組織改革を考えている方
- リーダー候補生
本書の構成について
本書は全部で5章から構成されています。
- 部下を見守る
- 自身を磨く
- チームをつくる
- 結果を出す
- 組織を変える
リーダーがすべき5つのこと
次の5つを念頭に置き、業績を出すマネジメントを徹底しましょう。
部下を見守る
部下を「業績を上げるための道具」と見るのではなく、ともに働く「仲間」として、ひとりの人間として、誠実な関心を持ち、成長を支援できているか
自身を磨く
部下に頼り、甘えるだけではなく、リーダーとして、日々の仕事に打ち込み、汗をかき、努力・成長しているか
チームをつくる
「結果さえ出せばいい」とばかりに、みなが思い思いに仕事をするのではなく、相手を思い、助け合えるチームになっているか
結果を出す
結果に一喜一憂するのではなく、結果につながる行動(プロセス)を正しく認識し、実行できているか
組織を変える
「どうせうちの会社はダメだ」と諦めるのではなく、知恵を絞り、周囲を巻き込み、会社に堂々と働きかけているか
ひとりで抱え込まない
チームはメンバーのものであり、リーダーだけのものではありません。
だから、
リーダーひとりがなにもかも背負い込む必要はないし、そうすることで、むしろまとまらなくなることもあります。
リーダーもメンバーのひとりであるという原点を忘れないようにしましょう。
チームの悩みは一人で抱えるべきではありません。
メンバー全員の問題です。
つまり、
チームとは、メンバーそれそれが作り上げていくものに違いありません。
そのようにして、チームは束ねられるのです。