これがビジネスパーソンの新定番!
大石哲之氏は言います。
本書は、社会人一年目からベテランまで普遍的に役立つスキルを身につけてもらいたい、それも、一過性ではなく、何十年も生き続けるスキルを身につけてもらいたいと思って書きました。
職業・業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを社会人一年目で学んだときの基礎的なレベルから理解できるようになることが目指されています。
体験談をもとに、より実践的な内容になっているので、職場で先輩から直接指導してもらっている感覚で学べるはずです。
- 社会人一年目
- コンサルタント業務志望の方
- 学び直しをしたい若手社員
本書の構成について
本書は全部で4章から構成されています。
- コンサル流話す技術
- コンサル流思考術
- コンサル流デスクワーク術
- プロフェッショナル・ビジネスマインド
相手の期待値を正確に把握する
ビジネスをする上でいちばん大事なものは何でしょうか?
著者は次のように断言します。
相手の期待値を超え続けること
「ビジネスというのは、突き詰めると、相手の期待値を、常に超え続けていくことにほかならない。顧客や消費者の期待値を超え続けていくこと。上司の期待を超え続けていくこと」
ゆえに、次の2つがとても重要になります。
- 相手が何を期待しているかを正確に把握する
- そのうえで相手の期待を超えること
期待値をマネジメントする
期待値をマネジメントするためには次の3つがポイントとなります。
- 成果の質を把握する
- 期待値を下げてもらう
- 安請け合いしない
成果の質を把握する
相手がどんなことを求めているのかきちんと把握する
期待値を下げてもらう
本質的でない部分に関しては期待値を下げてもらうよう事前にコミュニケーションをとる
安請け合いしない
相手の期待値が絶対に越えられない、とわかっている案件は受けるべきではない
期待値のマネジメントのための4つの確認事項
次の4つとなります。
- 仕事の背景や目的
- 具体的な仕事の成果イメージ
- クオリティ
- 緊急度・優先順位
仕事の背景や目的
上司の中には、面倒なのでいちいち言葉にするのを避ける人もいますが、確認しておくとあとあとズレがなくなります。
具体的な仕事の成果イメージ
上司が求めているものが何なのか、成果物のイメージレベルも聞き出せれば、それだけで仕事は成功に近づきます。
クオリティ
相手の期待するクオリティを把握した上で、それ以上のクオリティの成果物をもっていくと評価が上がります。
緊急度・優先順位
緊急度の高い仕事は締め切りに間に合うことが最も大切。別に命じられている仕事とバッティングした場合は、優先順位を上司同士で話し合ってもらいましょう。
相手のクオリティの判断基準(資料作成)
次の4つとなります。
- 資料作成の目的
- 資料の枚数
- 優先順位
- スピード感
資料作成の目的
社内会議用であれば数値はあくまで参考程度かもしれませんが、顧客に提出する資料ではより正確さが要求されます。
資料の枚数
資料1枚なら概要、数が多ければ細部まで調べることを期待されていると予想されます。
優先順位
別に命じられている仕事がある場合、どちらが優先なのかを確認しましょう。
スピード感
時間をかけても100%正確につくるべきか、それとも期限のほうが大事なのかを確認するべきです。
枝葉は無視する
本書の中でも、繰り返し、「重要なことに絞って枝葉は無視しろ」ということを述べています。
「重要なこと」に集中しましょう。