MBAよりも英語よりも大事なスキルが身につく36の考え方がここにある
今、注目のクリエイターである三浦崇宏氏は言います。
思考を言葉で規定すること、もっと言うと言葉で世界の捉え方を変えることで、人生に向き合う姿勢まで変わってくる。そんな、変化の時代を生き抜くための言葉の使い方がこの本には書いてある。
言葉が大事であることについては誰もが疑いません。
しかしながら、
言葉の機能に、あなたは日々それほど敏感ではないでしょう。
言葉は力を持っています。
その代表的なもののひとつが、
言葉は「変化」をつくることができる、ということだ。
言葉で時代や社会の変化を起こしてきたクリエイターは本書をこう定義付けます。
ぼくが、一人の人間が、傷だらけになって、転がり続けて、ようやく手に入れた、そして今なお更新し続けている、実践の手引書だ。
あなたが慣れ親しんだ言葉の世界を乗り越えるとき、言葉はあなたを未来へと導いてくれるはず。
- 自分の言葉に磨きをかけたい人
- 人生をもう少しばかり変えたいと思っている方
- 悩めるクリエイター
本書の構成について
本書は序章を含め全部で5つのパートから構成されています。
- すべては言葉で変えられる
- 「言葉にする」方法
- 印象に残る言葉、一生残る言葉をつくる
- 言葉で人を動かす
- 言葉で未来を指し示せ
思考を言語化するときに必要なの4つのプロセス
ある問題や事象について、何かを語るとき、思考を言語化するには次のプロセスが必要だ。
4つのプロセス
- スタンスを決める
- 本質をつかむ
- 感情を見つめる
- 言葉を整える
スタンスを決める
自分の社会における立ち位置と、世の中の動きに対する好き嫌いを明確にしておくくらいのイメージだ。
本質をつかむ
その問題や議論の本質をつかむ作業だ。いわゆる「抽象化」と言われることもある。
抽象化の過程は、
- 固有名詞を省く
- 時系列も無視する
- 行為と現象の関係性だけを抜き出す
現象が起きてしまっている構造を大づかみにしないといけない。
感情を見つめる
そのことに対して、自分がどんな感情を持ったかを丁寧にすくい上げるのだ。
見つめるだけではダメです。
その次に、自分がその感情を抱いた理由を考えることが必要となります。
大切なのは、自分自身が納得できること、その1点である。
言葉を整える
ここまでのステップで産み落とされた自分の思考の産物である言葉を、相手やその場の雰囲気に合わせて調整するということだ。
4つのプロセスを理解するために、料理に例えてみましょう。あなたもイメージしやすいはずです。
- スタンスを決める
- 問題の本質をつかむ
- 自分の感情を見つめる
- 言葉を整える
料理で言うならば、
- どんな料理を作るか決める
- 食材を決める
- 調理加工する
- 最後にお皿に盛り付ける
垂直思考と水平思考
言葉は思考から生み出されますが、思考は次の2つに大別されます。
- 垂直思考(論理的に思考を深めていくこと)
- 水平思考( 似たような構造の話を見つけてきて共通点や相違点を探して論じる)
「垂直思考」はその事象について「縦」に掘り下げて考えてみること。「水平思考」は、その事象と似た構造のものを持ってきて、その共通点と相違点について考えてみることだ。
人を動かすための3つのポイント
言葉で人を動かすためには3つのポイントがあります。
3つのポイント
- 目的を明確にすること
- 目的に向かうプロセスを明確にすること
- 主語を複数にすること
言葉で人を動かす。難しいように思えるが、そんなことはない。なぜならば、人は言葉でしか動かないからだ。
言葉に救われて、言葉で闘って生きてきた
だけど、どうしてもぼくがあなたに伝えたかったのは、言葉の使い方一つで、人生なんて、いくらでも変えられるってことだ。
世界を、自分自身を、認識する唯一の術は言葉です。
ゆえに、どのような言葉で世界(自分)を捉えるかによって、世界(自分)はあなたに違った「色」を見せることでしょう。
それが、絶望にまみれたカラーなのか、幸せに光り輝いているのかは、あなたの言葉次第なのです。
もっと言うと言葉で世界の捉え方を変えることで、人生に向き合う姿勢まで変わってくる。
世界に対する思いを、自分の内から溢れる想いを、直ちに言語化せよ。