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「常若マネジメント」日本人のための経営思想とは

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20年に一度のキャリアの作り替えにより、人生100年時代のビジネスシーンを生き抜こう!

弁護士であり事業家でもある北村真一氏は言います。

本書では、日本古来の思想である「常若」の思想を補助線にして、組織論・マーケティング論・キャリア論を横断的に論じています。

常若ってなに?

常若とは、伊勢神宮で20年ごとにお社を建て替える儀式「式年遷宮」の精神を言います。

20年ごとって間隔が短くないですか?

たった20年でお社を建て替え続けることは、一見非効率に見えます。しかし、20年に一度建て替えられることで、世代間の技術やノウハウ、文化、しきたりの伝承を確実に行うことができるのです。

著者は、このように古来より連綿と大切に継承されてきた「生き永らえるための知恵」こそが「常若」であると断言します。

この「常若」という日本古来の思想を軸にしてマネジメント論を組み立てることが、これからのアジアの時代における日本と日本人の在り方にとって欠かすことのできないものであると考えます。

永遠を希うのならば、単純な保守や堅持ではなく、変化し続けるしかないのでしょう。

結局のところ、本書で伝えたいことは「変わらずに生き残り続けるためには、変わり続けなければならない」ということです。

もしかして、守りに入っていませんか?

こんな人にオススメ

  • 経営企画に携わる方
  • 管理職
  • 幹部職を目指してる人

本書の構成について

本書は全部で8章から構成されています。

  1. 古くて新しい奇跡「常若」
  2. ビジョナリーカンパニーの罠
  3. 会社は一つの家族であり、ビジネスの中心は人である
  4. 自分の会社の今を俯瞰し、見える化する
  5. マーケティングの未来と常若
  6. 境界線のない未来
  7. 企業と国家の寿命。そして常若
  8. キャリアデザインと常若

人生100年時代のキャリアデザイン

企業の寿命がどんどん短くなっている今日、職業人としての我々の寿命は逆に伸びざるをえません。

だって、人生100年時代ですから。

個人が組織よりも長生きするということは、組織とは別に、各々が自らのキャリアパスを自分の手でデザインしていかなければいけない、ということを意味します。

現実的に80歳まで働き続けるキャリアプランを考える必要が出てきているのです。

あなたも例外ではないはずです。

20歳から働き始めたとして、80歳までの60年間を少なくとも、20年に一度のペースで3度見直し、作り替えなければなりません。

このペースが著者の言う、常若という在り方です。

新しいキャリアへの遷宮を行い、器が新しくなってもその「真のビジネスパーソンとしての実力」は連綿と生き続け、磨かれ続ける。それがまさに常若という在り方なのです。

キャリアの作り替えですから、相応の準備期間は必要です。

一つの職業について懸命に取り組み、10年ほどしてやっとその仕事について第一線で戦えるようになったくらいのところで、もう次のキャリアパスへの見通しを探り出していく必要があるということです。

自らを壊しながら、建て替えていく、その在り方は組織にとっても、人にとってもある意味、ひとつの理想の姿です。

そこには単純な右肩上がりの成長曲線は認められません。

建て替えながら、本質的な部分が保持されたままに継承されていきます。

それが個別性であり、ストロングポイントであるのでしょう。

不変を残すために、自らが変化していくというスタイルはこれからの時代、あなたの大きな武器にきっとなるはずです。

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✒︎ この記事を書いた人

人事屋パドーのアバター 人事屋パドー 人事系ブロガー

都内に勤務の労働者。元営業マンの人事部長です。当サイトにて、人事・仕事・就活に関して書いています。あなたの悩み事の解決のヒントになれば幸いです。

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