「最軽量のマネジメント」板挟みに悩むすべてのリーダーへ

マネージャーにすべてを背負わせるのはもうやめにしませんか

最軽量のマネジメント(サイボウズ式ブックス)

(4.0)
Twitter

サイボウズ副社長の山田理氏は言います。

本書は「サイボウズ流のマネジメント術をふんだんにお伝えします」といった教科書的な内容ではありません。

そうではなく、

本書は、寄せられた過度な期待と責任から、マネージャーを解放するための本です。

つまり、

「最軽量のマネジメント」を伝えたいと思います。

具体的には、

「これからのマネージャーはどうすべきか」という重荷ではなく「どうすればマネージャーの仕事を減らせるか」という軽やかさを示したい。

最軽量のマネジメントのポイントは「情報の徹底公開」にあります。

情報の透明性を限りなく高めることで、情報伝達や意思疎通における無駄を極力排除し、理解の障害・障壁を低減させようという思想が底に流れています。

つまり、

コミュニケーションの場面において、誤解をいかに生まないかの創意工夫が徹底されているのです。

適切な情報の共有化は、企業の機密情報の管理やプライバシー保護、同僚上司への複雑な感情の発生など、さまざまな問題を乗り越えていく必要があります。

しかしながら、

できることできないことをステップを踏みながら、コンセンサスを得て共有化できる組織(チームの)は、間違いなく強くてしなやかです。

パドー
最軽量のマネジメントによって、より生産性の高い、メンバーの満足度の高い組織(チーム)づくりを目指してみませんか?
こんな人にオススメ
  • マネジメントの整理整頓をしたい方
  • マネージャーの仕事に疲れた方
  • 組織を変えたいと願う方

おすすめ

今すぐチェック

Twitter

本書の構成について

本書は全部で6つのパートから構成されています。

  1. どうすれば、マネージャーの仕事を減らせるのか? サイボウズが捨てたマネジメントに関する6つの「理想」
  2. 離職率28%から4%までの道のり サイボウズがうまくいかなかったときのこと
  3. みんなの考えていることが見えなくなったときこそ「ザツダン」
  4. 最軽量のマネジメントは「情報の徹底公開」たったひとつ
  5. だいたいの問題は「説明責任」と「質問責任」で解決する
  6. 会社そのものがなくなる時代に人はどうやって働くのか

マネージャーや組織に求めた軽やかな姿勢

もはや、

「こうあるべき」というイメージは、現在のビジネス環境下においては「足かせ」にしかなりません。

最軽量のマネジメントを実践するために、サイボウズは古びた理想(理想論)を捨て去ることから始めたそうです。

求めたのは次の6つの姿勢です。

6つの姿勢
  • マネージャーは「地位」ではなく「役割」である
  • モチベートに必要なのは「スキル」ではなく情報を公開する「覚悟」
  • 「自分が神」になる必要なんてない「だれが何のプロか」知っておくだけでいい
  • 組織図は「ピラミッド型」から「キャンプファイヤ型」へ
  • 「100%の忠誠心」なんて求めない「100人100通りの距離感」を受け入れる
  • 目指すのは「ホワイトな企業」よりも「透明な企業」

企業や組織にとっての理想を潔く捨て去ることができた要因を著者は「公明正大」と認めます。

目指したのは「透明(クリア)」であって、結果として「ホワイト企業」と評価されているだけだと自社を分析します。

実際、ホワイトを目指したり、維持したりするためにマネジメントが複雑さを増し、「重くなる」企業や組織はたくさんあるはずです。

そうではなく、

クリアを目指した結果、最軽量を目指した結果、身軽になって「ホワイト」と呼ばれているにすぎないのです。

「説明責任」と「質問責任」

サイボウズ内で「おはよう」の挨拶の次くらいに飛び交う「説明責任」「質問責任」という言葉です。

質問責任とは、簡単に言うと「わからないことがあったらそちらから聞いて」という意味になります。

マネージャーに説明責任を課す、求める企業・組織は山ほどあります。

マネージャー本人の意識もそうかもしれません。

しかしながら、

どこまで、どの程度、誰に説明すればいいのかがはっきりしていないのならば、説明に際限がなくなります。

マネージャーの時間がいくらあっても足りません。

そのために、質問責任があるのです。

情報の不足は業務遂行の大きな障害となりますが、情報の提供をひとりマネージャーに押し付けるのは効率が悪すぎます。

パドー
公明正大の精神にのっとり、情報はできる限りオープンにする前提を思い出してください。

公開されている情報の理解を徹底したいのならば、「質問する側が責任感をもって質問しましょうという」スタンスが「質問責任」を果たすという考え方なのです。

これによって、コミュニケーションは各段にスムーズさを加速し、マネジメントの効率性も高まります。

サイボウズが推進している「最軽量のマネジメント」の典型例がここに見られます。

自分で走り出す

わたしは、「100人100通りの働き方」を受け入れることこそ、チームワークを最大化することだ、と信じています。

ここで問われているのは、

ひとりひとりの自己管理能力です。

自己管理できないがゆえに、教科書通りのマネジメントを徹底せざるを得なかったというあなたの周りの現実を思い出しましょう。

と同時に、

自己管理を助けるツールや自己管理できる者たちを簡単につなぐことを可能とするテクノロジーを比較的容易に利用できる時代的背景も忘れるべきではありません。

社会的、技術的背景の整備を前提として、より意味のあるチームワークが実現できる時代にあなたは生きているのです。

完璧なリーダーによる、圧政的なマネジメントはもはや時代遅れなのでしょう。

マネジメントの大衆化は、まだまだその序章にすぎません。

パドー
最軽量のマネジメントとは、メンバーの自主性・能動性・自発性・自走性・責任性があってはじめて有効に機能するマネジメントに他なりません。

最軽量のマネジメントの実現は、ひとりマネージャーの問題ではなく、チーム全員の問題です。

チームの未来がかかっているに違いありません。

今すぐチェック

Twitter

あわせて読みたい

「チームのことだけ考えた。」サイボウズ流働き方改革 「デキるマネージャーは余計なことをしない」やらない思考