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次代のビジネスパーソンに贈る骨太な79のアドバイス
経営コンサルタントの稲田将人氏は言います。
本書は、企業と自身の成功を確実なものにする「参謀」役の、本当の姿を伝えられればと思い執筆しました。
著者が関わってきた参謀役の基本的なスタンス、考え方、習得していったスキル、成功要因、失敗要因からのやるべきこと、やってはいけないことを明らかにしています。
これまで私が一緒に仕事してきた様々な業界の参謀役の方々の現実、そして実態をもとにこの本はまとめてあります。
- 経営トップの考え方を熟知したい幹部
- 経営層候補
- 幹部候補生
本書の構成について
本書は全部で8つのパートから構成されています。
- 企業における参謀とは、どういう存在か
- なぜ、参謀機能が必要になるのか?
- 参謀の基本姿勢とマインドセット
- 戦略とは何か
- 問題解決の基本は、MECE×ロジックツリー+仮説思考
- 必修の経営知識と実践知
- 組織のPDCAを正しく起動し、事業運営力を磨き続ける
- 人間の「業」に対処する
第8章では、あまり語られることのないものの、企業改革において必ず直面することになる人間の「業」への対処について述べました。ユニークな章ですので、もし延々と続くノウハウの解説に飽きてきたら、先にこの章に飛んで、読んでいただいた方が面白いはずです。
参謀が果たすべき3つの役割
3つの役割
- トップの意思決定の精度を上げるための、事業方針に関する現状分析と起案
- 社内の「神経系統」づくり
- 課題の優先順位付けと課題プロジェクトへの対応
ゆえに重要なのは、まるで数学の公式を扱うかのように行われる「帳票の設計」ではなく、設計の際に盛り込むべき事業における問題解決に必要な「思考の流れ」の表現です。
あなたは、社内の情報が、求められる精度で的確に伝達される系統を作り上げなければならないのです。
参謀役に求められる3つのこと
求められる3つのこと
- 必要以上に抵抗する人材をつくらぬように、常にリスペクトをもって、謙虚な姿勢で丁寧に関係部署と接する
- 必ず、ファクトベースの議論に持っていき、論点や積み残し課題をあいまいにしない
- トップには、重要案件には最優先に時間をとってもらい、情報共有を行う
このような視点を持ちながら、改革課題に取り組み実績をあげていくことで、経営トップへの道を参謀であるあなたは歩んでいくことでしょう。
参謀役は、遠慮なく臆することなく、敬意を払ったうえで自身はトップと同格のつもりで臨んでください。
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