SINGLE TASK 一点集中術とは?
仕事ってマルチタスクが当たり前。同時並行で多くのタスクをこなしていかないと間に合いませんよね。
でも、
少しばかり意地悪な言い方ですが、忙しくしている人が必ずしも能率よく働いているとは限らないはず。
あなたはどうでしょうか?
「あとがき」において訳者は次のように言います。
同時に複数のことをこなそうとする行為を「マルチタスクをする」と、世間では表現する。でも、そもそも脳は複数のことを同時に処理できないので、2つ以上のことに注意を向けつづけているとむしろ脳機能が低下すると著者は説く。
そうは言ってもやるべきことがたくさんあるのだから、そうしないわけにはいかないとあなたは思うでしょう。
だが、この状況を解決できる方法が1つある。それがこの「一点集中術」だ。一度に1つの作業だけに集中する「シングルタスク」によって、ストレスなく、最速で最大の成果を上げられる方法だ。
灯台もと暗しというのだろうか。
言われてみればシンプルこの上ないこの方法がたまらなく魅力的に思えてきました。
シングルタスクの原則とは
極めてシンプル。すぐに理解できるはずです。
シングルタスクの原則は、一度に1つの作業に集中して生産性をあげる
そのためには次の2つのことを徹底する必要があります。
- 頭のなかの余計な雑念に邪魔させない
- 外からの刺激をシャットアウトする
頭の中が邪念でいっぱい。外からの刺激が多すぎる。
これはマルチタスクを行っている状態と同じですよね。
マルチタスク、すなわち同時進行をやめるだけで成果はあがると著者は言い切ります。
なぜなら、マルチタスクとは、タスクからタスクにスイッチしているだけで、ただの中途ハンパの量産にほかならないからです。
マルチタスクがもたらすのは、「そこそこの結果」だけなのです。
一方、シングルタスクに絞り込むと、一日の終りに「確実な成果」を得ることができます。
これは、読書に置き換えてみるとわかりやすいです。
何冊もの本を同時並行して読むマルチタスクくん
一冊を集中して最後まで読み通すシングルタスクさん
内容理解は言うに及ばず、読み終わったあとの感動は比べるまでもありません。シングルタスクさんの圧勝です。
シングルタスクが実現するもの
シングルタスクにすれば、「ゾーン」に入ることができます。強いエネルギーと鋭い集中力が相乗効果を生み、
- 充実感
- 高い生産性
- 確実な成果
を実現できるのです。
ゾーンとは
ゾーンとは受験生やスポーツ選手が、その他の思考や感情を忘れてしまうほど、試験や競技に極度の集中をもって入り込む状態を指します。
シングルタスクは贅沢品だとあなたは今でも思うでしょうか?そうではないはずです。シングルタスクとはあなたにとっての必需品なのです。
「あとがき」で訳者は言います。
自己啓発の方法論で全米ナンバーワンとも評されるブライアン・トレーシーは、「本書は「時間管理」と「自己管理」についてあなたが生涯に読むものの中で最も重要な一冊になるだろう」とまで述べている。
それでもまだ、マルチタスクを続けますか?
一日の終りに、「ああ今日はよくやった、お疲れさんね自分」と言ってみたいとあなたは思わないでしょうか?