あなたが管理職でないのであれば、責任感を問われる筋合いはないだろう
責任感のない奴だとか、無責任にもほどがあるとか、上司や先輩に言われた経験をあなたは持っているでしょうか。
もしも、
あなたが管理職でないのであれば、責任を問われる筋合いはおそらくないはずです。
なぜなら、
職場における(仕事における)責任は権限とセットで考えなければならないものだからです。
あなたが、管理職であれば、社内の規則に従い、権限の範囲が定められているはずです。
ゆえに、
権限の範囲内において、責任は厳しく問われるでしょう。
予算が機関決定され、事業環境の急激な変化でもない限り、業績の責任の一切は管理職であるあなたに降りかかります。
しかしながら、
非管理職であるのならば、権限がないのだから、責任を追求される余地などあなたにはありません。
仮に担当者としての責を問われる場合は、あらかじめ担当者としての権限を確認する必要があります。
現状、職場においては、権限と責任の関係が曖昧なままに、責任ではなく、責任感を過度に、執拗に求められる場合があります。
そのような場合、上司や先輩が問い詰めているのは、責任や責任感ではなく、当事者意識だと思って下さい。
当事者意識とは
当事者意識とは、自分が直接的にその仕事に関わっているのだという意識を指します。
ゆえに、それは自発的であり、能動的であるに決まっているのです。
本来、そのような関わり方をしていて当然であるにも関わらず、まるで他人事のような距離感での態度であった場合に、意識の希薄さを叱責されるのでしょう。
意識の強さがそこでは問題になっているだけで、仕事の成果に対する責任が問われているわけではないのです。
ここに明らかに混同が見られます。
責任感と当事者意識は似て非なるもの
権限が伴わないのであれば、責任は発生しません。
当然に、責任感の有無を詰められる必要もありません。
権限が付与されていないのだから、結果が思わしくなくとも責められることはないのです。
けれども、
当事者意識を持たなければならない場面で、それが希薄であったり、皆無であるのならば、あなたは責められてしかるべきでしょう。
管理職でもないあなたが持つべきなのは、責任感ではなく、当事者意識に違いありません。
上司が求めているのは、当事者意識であるということをくれぐれも誤解しないようにしてください。
ありもしない責任(責任感)を過剰に背負い込み潰れてしまっては、あなたも組織も不幸なのです。