表現する力を磨けば、うれしい反応は引き出せる!
セミナー・講演など幅広く活躍されている桑野麻衣氏は言います。
本書ではすぐに日々の生活に取り入れられるテクニックやノウハウにも触れますが、決してオンラインコミュニケーションにおいての小手先のテクニック集ではありません。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、オンラインでのコミュニケーションの重要性と難しさをあなたも感じているはずです。
けれども、あなたを取り巻く環境は、
ある意味、真のコミュニケーションを磨くチャンスであると言えます。
オンラインでもリアルとさほど変わらない、あるいはそれ以上に成果を出すコミュニケーションを取るためにはどのようなことを心がけているのかを1冊の本にまとめました。
- リモートワークを始める方
- オンラインでのコミュニケーションに不安のある方
- コミュニケーション能力を向上させたい方
本書の構成について
本書は全部で4つのパートから構成されています。
- オンラインとオフラインで変わること、変わらないこと
- どんな状況でも好かれる・信頼される、よい関係を築く話し方
- ひと目で好かれる・信頼される、印象をよくする話し方
- はっきり言っても好かれる・信頼される、上手に伝える話し方
自己開示力の必要性
著者は、オンラインコミュニケーションが増えても、今後生き残っていけるビジネスパーソンは「自己開示力」の高い人であると断言します。
「自己開示力」とはなんでしょうか?
それは、決して自分を承認してもらう目的ではなく、相手の警戒心をなくし、安心感や親近感を持ってもらうことを目的するものです。
このようなスタンスを維持しながら、ありのままの自分をさらけ出したり、心からの本音を伝えることのできる力を指します。
自分という人間の素を見せながら、相手の懐に飛び込むことのできる「力」なのです。
感情を言語化する
自己開示の第一歩として、自分の感情を表に出すことをおすすめします。
自分の感情を言葉にするように心がけてください。
あなたという人間をもっとわかってもらうために、感情を言語化し、表現しましょう。
これからのオンラインでのやりとりが増える時代には、感情表現が乏しいことはマイナスに働くことが増えると予想します。
言語化能力が大事
テレワークを中心とした働き方がクローズアップされている現在、自らの発信がない限りは、今どのような仕事に取組み、何を考え悩んでいるのかも周りには全く伝わりません。
ゆえに、
あなたには、言語化能力が必要なのです。
直接会えれば熱意や意気込みでカバーできますが、会えない環境ではとにかくわかりやすい論理的な話し方や数字を使ったプレゼンテーションスキルに加え、言いにくいことも自分の言葉で相手に伝えることが求められます。
言語化する(表現する)ことを常に念頭に置いて、コミュニケーションを活発化していきましょう。
オンライン化が進むことにより、日本人の苦手としてきた「表現する」コミュニケーション力と向き合い、磨くチャンスがやってきたと私は本気で思っているからです。
表現することの躊躇を乗り越えなければ、あなたという人間は誰にも伝わらないのかもしれません。