一次面接と最終面接では問われているポイントがもちろん違います
新卒採用における面接の回数は、一般的に3回程度と言われています。
これより少ない場合もありますし、多いところでは5回実施する企業もあると聞きます。
平均的な回数である3回は、一次面接、二次面接、最終面接といった段階に分かれます。
あなたは次のことに気をつけなければなりません。
同じ面接であっても、問われているポイントが異るのです。
ポイントが違うので、一律的な対応で臨んでしまうと、足元をすくわれかねません。
以下に、ポイントを解説しますのでぜひご参考にしてください。
ポイントは時制
中学の頃に英語の授業で学習した「時制」を思い出してください。
現在形、過去形、未来形です。
面接の基本的回数が3回であるのは、ある意味、時制に呼応しているからであると言えます。
- 一次面接では、あなたの「現在形」を観察します。
- 二次面接では、あなたの「過去形」を検分します。
- 最終面接では、あなたの「未来形」を吟味します。
4回も5回も面接回数が増えるのは、あなたの「過去形」を入念に検分したい理由からに他なりません。深掘りと称して根掘り葉掘り聞くのは、総じてこの段階であります。
一次面接=現在形を観察される
一次面接は、あなたの「現在形」を見るための面接です。
つまり、目の前のあなたの状態を確かめるための面接です。
元気があるか、明るいのか、目に力はあるか、気力は充実しているか、身だしなみはきちんとしているかなど。
チェックの項目は、目に見える「形」のものに限られます。
したがって、面接官もそれほど経験値を問われません。
一次面接に人事部や営業部門の若手が担当するのはそのためです。
一次面接の突破率を高めたいのであれば、
元気よく、明るく、覇気があり、きちんとした身だしなみであれば、ほぼ間違いないです。
二次面接=過去形を検分される
二次面接は、あなたの「過去形」を見るための面接です。
一次面接とは、次元が違います。
二次面接は、あなたを作り上げている「過去の総体」をあらゆる角度から光を当てられてしまうと覚悟してください。
したがって、中途半端な自己分析であれば、すぐに立ち往生してしまいます。
企業理念や会社が求める人物像を念頭に置きながら、自分の今までの行動(結果)について、念入りに整理整頓しましょう。
二次面接の突破率を高めたいのであれば、
面倒がらずに、自分のやってきたこと(過去の事実)に徹底的に向き合わねばなりません。
最終面接=未来形を吟味される
最終面接は、あなたの「未来形」を見るための面接です。
この段階は、社長単独面接や役員面接、人事部長(責任者)面接という形式をとります。
面接官は経営層もしくは経営幹部の一員となりますので、将来的なビジョンに関心が高いです。
採用は投資の一環という立場から、この学生は「買いかそうでないか」を見極めようとします。
つまり、あなたの将来性(潜在性)が問われるのです。
会社に入ったら、これがしたいあれがしたいを自信を持って語る必要があります。
実現のためにどうしても入社しなければならないという熱意も自ずと見られています。
最終面接の突破率を高めたいのであれば、
前向きな未来を面接官の前でどれだけビビッドに展開できるかにかかっているのです。
力を入れるポイントを間違えないように
面接のフェーズによって、ポイントはこのように異なります。
くれぐれも、力をいれる箇所を間違えないようにしましょう。
- 一次面接では、あなたの「現在形」を観察します。
- 二次面接では、あなたの「過去形」を検分します。
- 最終面接では、あなたの「未来形」を吟味します。
それでは、成功を祈ります。