「やばい」「しまった」が最高のチャンスに変わる!
失敗学会事務局長の飯野謙次氏は次のように本書を解説します。
そこで本書では、ミスや失敗を恐れずに新しい物事に挑戦するための、ミスや失敗からのリカバー方法ーーミスや失敗したときにどう行動するか、どうやって気持ちを切り替え立ち直っていくか、ちょっとしたミスや失敗から成功をつかみ取るかを、具体的にお話ししていこう、というわけなのです。
つまり、
転んでもただでは起きるな。
を、あなたに徹底的に植え付けてくれることでしょう。
本書の結論は2つあると著者は言います。
2つの結論
- ミスや失敗は、どんなに対策をしても起きてしまう
- 起こってしまったミスや失敗は、その扱い方次第で身を滅ぼすものにもなり得るが、反対に飛躍のきっかけにもなる
行動を起こす限り、ミスや失敗は避けては通れません。
であるのならば、
ミスや失敗という劇薬を、どう使いこなすかによって、あなたの一生の成長率が変わってくるといっても過言ではないのです。
つまり、
起こってしまったミスや失敗も、必ずプラスに変えられるのです。
- ミスや失敗をしてクヨクヨ悩んでいる人
- 失敗を恐れずチャレンジしたい方
- 部下をもっと成長させたい上司
本書の構成について
本書は全部で8章から構成されています。
- ミスしてしまったとき、「評価される人」はこう対処する
- だから、乗り越えた先に「急成長」が待っている
- 問題点をピンポイントで見抜く
- 「圧倒的な結果」を生み出す「計画の質」の高め方
- 「何歳になっても成長し続ける人」は何が違うのか?
- 仕事をスピードアップでき、関係性までよくなる「伝え方」
- 「どんなうっかり者でも、うっかりできない」仕組みをつくる
- なぜ「ミスを正しくシェアする」だけで、あなたの評価が上がるのか?
ミスや失敗から「学び」を得るためのスップ
ミスや失敗から正しく立ち直り、成長するためには次の3つのステップを踏む必要があります。
ミスや失敗に対してこのようなステップを踏むことができるのならば、あなたは次のようなメリットを享受できます。
- ミスや失敗のたびに、前よりも仕事がしやすくなる
- あなた自身はもちろん、周囲の人も同じミスや失敗を繰り返さなくなる
- ミスや失敗をした本人への信頼が高まる
ミスや失敗を評価につなげるための10のマインド
- 「失敗はあるもの」と考える
- 「しておしまい」では終わらせない
- ミスや失敗の原因を「うっかり」に求めない
- 他人の仕組みを何も考えずにコピーしない
- 「まだ気づいていないだけ」と考える
- 失敗・ミス対策に、コストをかけすぎない
- 繰り返してもいい失敗もある
- 「ベスト」についての考え方を変える
- ミスに「慣れる」
- ミスや失敗と適度な距離感を保つ
ミスや失敗をしても次に活かせない人の特徴
あなたは身に覚えがありませんか?
4つの特徴
- ミスや失敗に対する最初の行動が遅い
- ミスや失敗で感情的になっている
- ミスや失敗は、早く忘れてしまおうと思っている
- ミスや失敗からの学びがない
ここまで典型的ではなくても、私たちは何かでミスや失敗をしてしまうと、同様の態度をとりがちです。
ミスや失敗をしていながら、評価が高い人の行動とは
評価が高い人は次の4つの行動を実践しています。
4つの行動
- ミスや失敗に対する最初の行動が的確
- ミスや失敗から立ち直るのがうまい
- ミスや失敗を、経験として蓄積できる
- ミスや失敗から、成功する仕組みをつくれる
ミスや失敗は、その対処を通して経験を積むことが、新しい価値を生み出し、大きな成功や結果を生む道となります。
次につなげるか否かは、あなた次第なのです。