1社で30年間働くのはもう無理です。人生100年時代を楽しむ「新しい働き方」とは?
これからの時代にふさわしい働き方とは、会社のプロから仕事のプロへと意識をチェンジすることである
「新規事業のプロ」である著者の守屋実氏は断言します。
私は、「仕事のプロ」という働き方が、これからの時代にマッチした働き方の大きな流れだと考えています。
仕事のプロとは、担当している「その仕事のプロ」であることを意味します。
たとえば、
「広報なら、あの人に頼めば間違いない」と、その仕事をしようと思ったときに真っ先に思い浮かぶ人になるということなのです。
それじゃあ、会社のプロって?
自分の存在を会社に依存しているのが会社のプロです。
文字通り、入社した「その会社のプロ」という存在のことを指します。
入社したならば、定年まで勤め上げよう、その会社でやり切ろうと努力し、「会社のプロ」としてうまく順応しながら仕事をしていきます。
会社がつぶれないのであれば、もちろん「会社のプロ」も有効な選択肢です。
しかしながら、入社した会社が倒産しない保証はどこにもありません。
たとえば、
2017年度に倒産した企業の平均寿命は23.5年であると聞いて、あなたはどう思われますか?
確実に言えることは、
人生100年時代において、
あなたが働く時間よりも会社の寿命は圧倒的に短いのです。
すなわち、
会社のプロという働き方は、選択する魅力に著しく欠けていると言えます。
本書は、起業や独立を手放しで礼賛しているわけではありません。
仕事のプロになるには、今現在働いている会社の中でも実現できます。
少なくとも、会社にいながらでも「仕事のプロになろう」と意志を持った時点で、「会社のプロ」とは異なる道、新しい道を踏み出したことになります。
これまで経験してきた「仕事=実績」を武器として、自らの力で明日から勝負したいと思いませんか?
- 会社に不満がある方
- やりたいことに踏み出せない方
- 新しいことに挑戦したい方
本書の構成
- 「好き」をやってみよう!
- 仕事のプロになろう!
- 私はこうして「仕事のプロ」になった
- 仕事は人間関係が10割
好きから始めてみましょう
新しい一歩を踏み出すことに臆病であるあなたも「好きなこと」であるならば、比較的容易に手が出しやすいと思います。
独立起業して挑む「冒険の一歩」はあまりに敷居が高いと言わざるをえません。
しかしながら、
会社にいながら「好き」に手を出し、日常の中で新しい一歩を踏み出すことはあなたにもできるはず。
いつの日かの大きな一歩のための、日々の小さな一歩を。
仕事のプロへ意識をチェンジ
あなたが今働いている会社や組織、従事している業務は偶然であるかもしれません。
偶然が運んできた「今ここ」にあなたがいるとしても、これからについては決して偶然に任せてはならないのです。
「何のプロになりたいのか」
自分で納得するまで考えましょう。
「これでやっていきたい!」という結論が出たのならば、
業務を通じてはもちろんのこと、業務時間外であっても「これ」のプロになるべく貪欲にスキルアップしていきましょう。
会社にいても、会社主導ではなく自分主導で考え、行動し続ける意志を持つことが重要です。
自ら考え、動き、成果を出す
著者は自らの「仕事のプロ」への30年間の道程を4つのプロセスとして振り返っています。
- 1回転目 教えてもらうことで学ぶ
- 2回転目 自ら実行することで学ぶ
- 3回転目 量稽古と型化で身につける
- 4回転目 ようやく実を結び始める
多くの人に出会い、多くの人に学び、そうするなかで、「自ら考え、動き、成果を出す」という「仕事のプロ」として量稽古をこなしていくことで、その人らしい「仕事のプロ」に成長していくのだと思います。
多くの人との出会いとトライアンドエラーが仕事のプロを作り出すのだ。
何をやるか、より、誰とやるかが大事
上手くいかなくなったときも、一緒にやっていけるかどうか?
ここは、守屋さんが人を見て決める際の分岐点だそうです。
新規事業は難所の連続です。
超えられそうにない壁を前にしたときに、一緒に乗り越えていけるかどうかが命運を握っています。
人の見立ては、第一印象に加え、第二印象で決める。
- 第一印象 一緒にやっていきたいか、パッと感じる
- 第二印象 本当にどんなときでもやっていけるのか、落ち着いた気持ちで考える
新規事業は誰とやるかがすべて。
好きをみつけ、新しい一歩を踏み出す
あなたも私も大変な時代を生きています。
もちろん、
大変だどうしようと嘆いていても何も始まりません。
サバイブするために「仕事のプロ」へとシフトチェンジしましょう。
それが生き残るための有効な手段であることはもうお分かりのはずです。
「好き」を見つけ、それを「仕事のプロ」に高められた人は、強いです。時代がいかに変革しようが、「好き」をエンジンに走り続けられるからです。
好きを見つけてください。
そうすれば、走り続けることができるのだから。
「新しい一歩を踏み出す」きっかけとなり、人生100年時代を、楽しく働き、充実した人生を送る。
本書は、そのためのヒントで溢れています。
ぜひ手に取ってみてください。