新入社員研修をビジネスマナーに代表されるスキル獲得のためだけのものとあなたが思っているのなら、あまりにもったいない!
入社式を終えて、研修がスタートしているあなたの会社では、研修期間はどれぐらいあるのでしょうか?
一週間の予定
3日間程度のところから、果ては延々と半年間のところまで、非常にバラエティーに富んでいます。
マナー研修と総論的な企業理解だけの内容であれば、一週間から二週間程度が一般的でしょう。
さて、
研修を通じて、あなたは何を学んだのでしょうか?
ビジネスマナースキルを筆頭に上げる新人がほとんどだと思われます。
直接的、即時的効果が期待できるものだけに価値を置くのも大事なのですが、
心構えや気持ちといったものも同等以上に大切であることを知ってほしいのです。
それは2つの自覚なのです。
次の2つとなります。
- 自分は何も知らないということを自覚する
- 学生時代とは何もかも違うと自覚する
自覚ができた、できていないによって、配属後の成長度合いはまるで違ってきます。
注目単なる精神論と切り捨てないで、よく理解してください。
企業が新入社員研修を実施する狙い
主な狙いは以下の5つとなります。
- ビジネスマナートレーニング
- 組織への帰属意識・仲間意識の醸成
- 学生気分の払拭
- 配属への不安の緩和
- 企業理解・事業理解の促進
ビジネスマナートレーニング
企業側と新入社員の双方のニーズがマッチしているので、熱がこもります。
具体的な成果物が手に入るので、真剣そのものの取り組み姿勢です。
組織への帰属意識・仲間意識の醸成
同期とのグループワークを通じて、帰属意識や仲間意識が醸成されていきます。
特に、横のつながりが強まるので、離職防止の効果も期待できます。
学生気分の払拭
少なくとも学生気分の軽減が目指されています。
抜けきれる人とそうでない人の差は歴然たるものです。
配属への不安の緩和
研修なしに配属という乱暴な会社はないと思われます。
配属の前に一定程度のリードタイムは必要であるために研修期間は不可欠なのです。
企業理解・事業理解の促進
自分が勤める会社についてあらためて考える機会を設けることはとても大事です。
就活中とは比べものにならないぐらい吸収力が増します。
あなたが自覚すべき2つのこととは
今ほど説明した企業の狙いとは別に、あなたが自覚すべき事柄は繰り返しになりますが、次の2つであると言えます。
- 自分は何も知らないということを自覚する
- 学生時代とは何もかも違うと自覚する
学生気分の払拭とよく似ていますが、もう少しばかり深いです。
研修を通じてこの2つを自覚するならば、配属後の伸びは確実に異なるはずです。
自分は何も知らない
働くにあたって、自分は仕事のやり方も社会の、企業のルールも何も知らない。
このことを素直に出発点として引き受けてください。
妙なプライドがここで頭をもたげてしまうと、素直さが引っ込んでしまいます。
- 何も知らないのだから教えてくださいと開き直りましょう。
- 何も知らないのだから伸びしろだらけだと楽天的にいきましょう。
学生時代とは何もかも違う
生活のリズムも、対人関係も、時間の使い方も、なにもかも違います。
「学生生活」と「社会人生活」は、断絶している、切断しているということを一刻も早く認識しましょう。
違う世界に移行したと割り切り、作法や慣習を受け入れたもの勝ちなのです。
自覚とは覚悟
今、お話した2つのことを自覚するとは、ある種、社会人としての覚悟を決めるということに他なりません。
覚悟を決めたあなたは、目つきが違うはずです。
自ずと学生気分は抜けていくでしょう。
ゼロベースにリセットし、フレッシュさを前面にだしスタートダッシュをきめて下さい。
周りの誰もがあなたに期待しているのです。可能性を見せつけてやりましょう。