あなたの長時間労働は解消するのだろうか
- 長時間労働を撲滅する
- 長時間労働を解消する
- 長時間労働を是正する
あなたはどうしたいですか?
スタンスによって、微妙な違いはあります。
長時間労働が非常に問題視されていることだけは否定できない事実です。
長時間労働はなぜ発生するのだろうか
長時間労働とは、個人が個人の限界近く、もしくは限界を超えて働き続けることです。
やらなければならない仕事をたったひとりではなく複数の人間で取り組めば、ひとりあたりの労働時間は分散され、長時間労働とはなりません。
人が増やせれば苦労はしない。
ここでコストの問題がひっかかってくるからです。
人を多く雇えば、人件費がかさみます。
一人の労働者に長時間にわたって働いてもらうほうが、コスト的に割安であるのです。
現代日本においては、人をひとり余分に雇うよりも残業をしてもらったほうがコスト的に企業負担は少ないのです。
コスト以外の問題とは
長時間労働を考えるにあたり、コスト的現実は無視できません。
これ以外に考える必要のある事項があります。
個人の能力の問題です
仕事を遂行する能力は、各人の経験やスキルや意欲等によって異なります。
同じことを求められながら、なぜあるひととある人の間に出来上がりにおいて、時間的な差が生じてしまうのか。
答えはひとつです。
能力に差があるから
能力に差があったとしても問題のない場合もあります。
それは、能力に見合った仕事に取り組んでいる場合です。
そのような場合、能力差が発生する余地はありません。
なぜなら、能力に見合った仕事に取り組んでいるのだから。
この場合に企業が適切にコントロールしなければならないのは次のポイントとなります。
能力に見合った仕事に従事する労働者に対して、成果に見合った報酬を支給しているのか
ここに、年功序列の弊害がもろに出てきますが、ここでは触れません。
先を急ぎましょう。
コスト問題と能力問題
会社は、コストの問題を度外視すれば、長時間労働をさせないために人をたくさん雇えば、それで話は終わります。会社は、会社が求める能力を有する人だけを雇うことができるのであれば、能力が足らないために長時間働をせざるをえない労働者を雇用する必要はなくなります。
容易に想像できますが、このふたつは実現が極めて困難です。
困難であるために、長時間労働は簡単にはなくなりません。
長時間労働の発生要因はもちろん、これだけでにとどまりません。
- 顧客への対応上、長時間労働しないと対応ができないから
- 職場環境風土が、長時間労働を奨励しているから
- 業務上の繁忙時期が偏っているから
これ以外にもまだまだ理由はあるはずです。
しかしながら、
コスト的な問題と個人の能力の問題が、長時間労働発生の大元であることには変わりがないのです。
長時間労働是正の先へ
コストと能力の問題が解消すれば長時間労働も解消するという結論です。
どうやって解消するのか。
解消された後、どのような働き方をわれわれは強いられるのか。
次のように考えます。
働き方の未来を想像してみてください
コスト問題の解決とは、ひとりあたりの人件費を下げることに繋がります。
フルタイム勤務で人件費を下げることは事実上不可能なので、パートタイム勤務の活用が不可欠となります。
つまり、ワークシェアの徹底です
もしかするとその先には全員が請負となる可能性もあるでしょう。
限定的な働き方の労働者を協働させ、今まで以上の業績を上げるビジネスモデルをいち早く採り入れ、上手く回していくことのできる企業だけが生き残るはずです。
なかなか進まないのではないかという意見が聞こえてきそうですが、そんなに遠い将来の話ではないような気がしてなりません。
能力の問題の解決とは、能力のある人物だけを雇用すればいいのです。
今いる社員の能力を高めようとするから、頭を抱えることになるのです。
発想の転換です。
限定的な能力を集合させて、能力のあるひとたちがあげていた成果を達成する仕組みづくりを構築するのです。
無理だと思うでしょうか。
そのような仕組みをうまく廻せることのできる企業だけが、企業として存続する時代が必ず来るはずでしょう。