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「自然経営」会社は生命体。だから進化し続ける必要がある

2020 3/20
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機械的な組織から生命体的な組織へ変容する

本書は「自然(じねん)経営」を提唱されている武井浩三氏と「フロー経営」を研究されてきた天外伺朗氏の共著です。

天外塾で主宰された武井氏のセミナーの記録を中心として、両者のディスカッションや塾生との質疑応答で構成されています。

本書は、この二人が組んで、読んだ人がすぐに「ティール型組織運営」の実践へ向かえる「実用書」として企画されました。

ティール型組織について本書では次のように説明しています。

すべての人が複数の役割をそれぞれが持ったまま、すべての人と対等につながったフラットな組織(多型構造)。

つまり、

一人ひとりの自主性が完全に保障され、誰かが指示・統制をするのではななく、自律的に組織が動いていくという生命体的な組織運営です。

このような新しい企業経営の世界的潮流を体系化し、「ティール(青緑色)」と名付けたのが2018年に邦訳された「ティール組織」の著者F・ラルーその人です。

ラルーの提唱する組織の成長・進化の階層構造は次のようになります。

階層構造

  • レッド(衝動型)
  • アンバー(順応型)
  • オレンジ(達成型)
  • グリーン(多元型)
  • ティール(進化型)

もう少し詳しく言うと、

階層構造

  • 自他の区分、単純な因果関係の理解により分業が成立
  • 規則、規律、規範による階層構造の誕生
  • 効率的で複雑な階層組織
  • 多様性と平等と文化を重視するコミュニティ型組織
  • 自主経営、全体性、存在目的を重視する独自の慣行

大きなくくりで言えば、「自然経営」もティール組織の中に分類されます。では「自然経営」とはなにか?

一言で言うと、

自然経営とは

  • 自然のように変化し続ける経営
  • 役職がなく、「責任と権限」が分散し、計画はなく、自律的に個々の人やチームが変化へと適応する「生命体的な組織」

さて、あなたの組織の現在はどうなんでしょうか?

こんな人にオススメ

  • 組織の活性化を求める経営層
  • 組織のあり方に疑問を持つマネージャー
  • 模索する人事部門




機械的な組織と生命体的な組織

自然経営を実現するためには生命体的な組織が目指されています。

それは、機械的な組織が進化・成長するというイメージではなく、「変容する」という理解の仕方が正しいようです。

  • 機械的な組織(情報の流れは上から下、情報は一箇所に集まる、上に行くほど権限が大きい、意思決定の責任が明確、将来への計画を入念に作る、計画・実行・評価のサイクルを回す)
  • 生命体的な組織(情報はあらゆる方向に、情報は組織内に行き渡る、権限は分散している、意思決定の責任は不明確、あえて計画など立てない、起きたことに上手く適応する)




生命体的な組織を目指して

生命体的な組織が、実際的に望んでいる方向で継続的に結果を出し続けるのかどうかは、誰にもわかりません。

本書で言われている「自然経営」とは、私の理解では「自然都市」に近いイメージです。

都市を計画することは簡単なことではないですが不可能ではありません。

しかしながら、

そこに住んだり、そこを利用する人々にとって、「生き生きとしたもの」であるかどうかは全然別の話です。

組織も同様なはずです。

組織の要素であるメンバー(人間)は組織を構成しているとともに、組織に統制されています。

ゆえに、

組織論は際限がなく、組織運営には「正解」がないのです。

本書が提唱する「生命体的な組織」は、多くの企業において閉塞感を引き起こしている「機械的な組織」を見直すための突破口であり、極めて有効な「視点」であると言えます。けれども、なにもかも解決してくれる「万能薬」とする認識は誤りでしょう。なぜなら組織は生き物なのだから。

「変容」は待っているだけでは決して実現しません。

組織の変容を促すのは、あなたの全行動に違いないのでしょう。

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