このまま定年を迎えていいのかと悩んでいませんか?
本の目利きとして著名な成毛眞氏は言います。
これからは、自分が身を置く産業が衰退していくなかで、否が応でも誰もが決断を迫られる「大決断時代」が到来するのだ。
決断とは、
この場合、どのようなキャリアで飯を食っていくのかに他なりません。
- 会社を辞めるのか、続けるのか?
- 組織に属しながら、兼業や副業で幅を広げていくのか?
- 組織に属さず、フリーで生き残っていくのか?
選択肢が多すぎる時代だからこそ、あなたは迷いに迷うことでしょう。
でも、
決断しなければならないのです。
失敗したくない!
だったら、
成功者(生き延びた者)の言葉に耳を傾けるしかありません。
この本は40代、50代をメインターゲットにしながらも、キャリアについて悩んでいる人ならば、年齢を問わず参考になるところがあるはずだ。
本書は対談形式です。全部で4人の「決断」が紹介されています。
- 転職する(スマートニュースメディア研究所所長)
- 独立する(ジャーナリスト)
- 別の道に進む(東京工業大学教授)
- 辞めない(週刊東洋経済編集長)
いずれも、著者の古くからの友人です。
- 老舗からベンチャーへ
- 出世競争から外れて独立へ
- 流されるまま別の道へ
- 会社に残って牙を研ぐ
先人たちの「決断」が、あなたの「決断」を、そして未来を後押しする一助になれば嬉しい。
- 転職を考えている方
- 現在の仕事を見直したい方
- 新しい一歩を踏み出したい人
本書の構成について
本書は全部で6つのパートから構成されています。
- 業界ごと消える時代に必要なのは「決断」である
- 「転職する」という決断
- 「独立する」という決断
- 「別の道に進む」という決断
- 「辞めない」という決断
- ミドルエイジの「決断」に必要なものとは何か
個人的には「辞めない」という決断がとても参考になりました。といっても現在、辞めようかどうかと悩んでいるというわけではないです。
「成長」のためのタイミングを逃すな
人生100年時代を考えるとき、定年後の時間はあまりに長いです。
経済的余裕があれば別ですが、多くの場合、穏やかな老後が待っているというわけにはいきません。
本書に登場する4人は、
キャリアの時間軸を自分自身で決めていた
という共通項を持っています。
なぜ自分で決めたのかというと、
成長できるかどうかが重要であったからです。
彼らにとって、それは何にもまして大事なものでありました。
成長できるのかできないのか。 成長するためにはこれだけの時間が必要である。 だから、このタイミングで新しい道に進まなければならない(もしくは今のままとどまってもいいのだ)。
成長のために「決断」を下したものが、思い描いていた成長の軌跡を描いたのでしょう。
本書に登場した4人のように、目の前の変化に柔軟に対応し、挑戦を続けていけば、きっとあなたの「決断」も幸せなものとなるはずである。
あなたがミドルであろうとなかろうと、岐路に立っていると直感しているのならば、「成長」の方へ進むべきなのでしょう。