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「謙虚なリーダーシップ」弱さを受け容れ、本音を伝えあう

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1人のリーダーに依存しない組織をつくろう

エドガー・H・シャインとピーター・A・シャインは言います。

本書では、リーダーシップを、他との関係性の中で存在するものとして捉えている。

この見方自体は、取り立てて新しい考え方ではないでしょう。

彼らに独自性があるとするのならば、次のような視点を提示するからに他なりません。

リーダーシップとは、なんらかの「決まった手順」を踏んで発揮すべきものではなく、新たな、よりよいことを成し遂げようとするグループ内で共有されるエネルギーである

言い換えるならば、

リーダーシップとは、

  • グループ内の成長に伴い可変的に発揮されるべきものである
  • ダイナミックなグループ・プロセスに他ならない

謙虚なリーダーシップとは、

グループ内およびグループ間のより個人的な関係の上に築かれる、もっと個人的で、信頼し合い、率直に話をする文化と深く関連するモデルを、私たちは「謙虚なリーダーシップ」として提案している。

こんな人にオススメ
  • あらゆるリーダー
  • あらゆるマネージャー
  • 人事部

本書の構成について

本書は全部で9章から構成されています。

  1. リーダーシップに対する新しいアプローチ
  2. 文化的に定義される関係のレベル
  3. 統治における謙虚なリーダーシップ
  4. 医療センターをレベル2の文化へ変革する
  5. アメリカ軍における謙虚なリーダーシップ
  6. ヒエラルキーや意図せぬ結果が謙虚なリーダーシップを阻害してしまうとき
  7. 謙虚なリーダーシップと未来
  8. 謙虚なリーダーシップでは、「ソフトなもの」を強化する必要がある
  9. パーソナイズするーレベル2のつながりをつくる

他人との関係のレベル

次の4段階に分かれます。

謙虚なリーダーシップを発揮するために目指されるべきはレベル2となります。

レベルマイナス1

全く人間味のない、支配と強制の関係

レベル1

単なる業務上の(トランザクショナルな)役割や規則に基づいて監督・管理したり、サービスを提供したりする関係。大半の「ほどほどの距離感を保った」支援関係

レベル2

友人同士や有能なチームに見られるような、個人的で、互いに助け合い、信頼し合う関係

レベル3

感情的に親密で、互いに相手に尽くす関係

レベル2へ向かって

関係をレベル2に深めることは、「互いに信頼し合って、いっそうよい仕事をするために、あなたについてもっとよく知りたい」と思っていることを、言葉と行動で表すことだ。

現代日本の職場で、このようなアプローチが容易でないことは、経験的事実としてあなたはすでに知っているかもしれません。

若年層を中心に、ワークとライフのはっきりとした線引きをまずは尊重すべきとの認識が広まっています。

指導や注意におけるハラスメントの問題も微妙に影を落としながら、少なくないマネージャーが「業務上」の範囲内での関係構築に終始していることは、この国の現実のひとつでしょう。

ゆえに、自身のリーダーシップの欠如を嘆くマネージャーは迷走を繰り返します。

本書を手に取り、リーダーシップとは超人的な個人が独力で発揮したりするものではなく、グループメンバーが相互に支援関係を成立させて実現するものであることを、知るべきなのでしょう。

弱さは、誰にも等しくあるものです。

マネージャーであるあなたにも、部下にも上司にも。

謙虚なリーダーシップとは、弱さを受け容れ、レベル2のつながりを通じて、レジリエンシー(しなやかに適応する力)を育むことである。

あなたは、間違いなく、リーダーシップを再考する時期に来ているのです。

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✒︎ この記事を書いた人

人事屋パドーのアバター 人事屋パドー 人事系ブロガー

都内に勤務の労働者。元営業マンの人事部長です。当サイトにて、人事・仕事・就活に関して書いています。あなたの悩み事の解決のヒントになれば幸いです。

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