「ハラスメントの境界線」セクハラ・パワハラに戸惑う男達

何がアウトがわからないのなら、まずは本書を手に取りましょう

ハラスメントの境界線-セクハラ・パワハラに戸惑う男たち (中公新書ラクレ)

おすすめ度
(4.0)

少子化ジャーナリストの白河桃子氏は言います。

ハラスメントは「人権問題」でもあり、職場の生産性、リスクマネジメント、人材獲得に関わる重大問題です。

パドー
このような認識が基礎的な最低限の認識として、あなたの職場には共有されているでしょうか。

 

この本は主に「職場領域のハラスメント」について、悩めるビジネスパーソンのための本です。

ハラスメントとは、個人問題であると同時に組織の問題です。

会社にとっても個人にとっても「ハラスメント意識のアップデート」は「社員を守る」上でも、リスクマネジメント上でも欠かせないものになっています。

未然にハラスメントを防止する組織的対応が必要なのです。

この本をきっかけに、ハラスメントの認識や対応をアップデートして、悪しき労働文化とはさよならしていきましょう。

こんな人にオススメ
  • ハラスメントが気になる上司
  • ハラスメントに悩む部下
  • ハラスメントに対して組織的対応を検討している方

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本書の構成について

本書は全部で6章から構成されています。

  1. ハラスメントを気にする男たち
  2. 女性から見たハラスメント
  3. 財務省セクハラ事件とは何だったのか?
  4. 企業の懲戒はどう決まるのか?
  5. #MeToo以降のハラスメント対策最新事情
  6. 同質性のリスクは組織のリスク

組織における同質性のリスク

日本の職場環境は、海外基準に照らし合わせると、異常だというわけです。

なぜなら、

組織構成員のほとんどが男性・正社員・日本人だからです。

そこにダイバーシティの余地はほとんど確保されていません。

同質性の高さは、ある意味、コミュニケーションの迅速性や活動性を促進させますが、弊害も多いです。

不祥事の温床となりやすく、不正を隠す体質が強化されかねません。

狭い同質な世界は、世間との乖離が出やすく、「常識」のギャップが発生しがちです。

「本音」と「建前」を使い分けているつもりでも、いつのまにか「本音」の「これぐらい許されるよね」が、「許されないこと」になっているのです。

少しわかりにくいでしょうか。

本音としての「これぐらい許されるよね」が建前上の「許されないこと」という皮をかぶっているので、「許されないこと」は常に破られているという陰湿さが常態化しているのです。

ここには組織的牽制は機能していません。

これを防ぐには、

建前通りに行動せざるを得ない明確なルールやシステムを作ってしまうことが有効です。

組織の中なら許される本音は同質性の高い組織ほど、広範に強固にはびこります。

ハラスメントは今、経営陣にとって「リスクマネジメント」であるだけでなく「生産性」「人材獲得競争力」に関わる重要事項です。

同質性のリスクに目を向け、正面から取り組むことが企業発展のキーとなる時代にあなたの組織とあなたは生きています。

ハラスメント問題は、そのリスクが最も表に現れやすいもののひとつに違いありません。

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