あの手この手で新卒をかき集めないといけないのだ
今年の採用活動は昨年以上に厳しい戦いでした。
学生のみなさんにとってはフォローの風が吹きまくった年。
どうしてもあと一人が採用できず、はじめて新卒紹介サービスを利用し、良い学生に出会うことができました。
そのときの経験について以下にお話します。
学生、人事担当者問わず、ご参考になれば幸いです。
ベネッセ i-キャリアに依頼しました
紹介サービスの利用が、派遣や中途とともに、新卒も当たり前になってきています。
多くの企業がサービスを提供していますが、当社はご縁があって「ベネッセ i-キャリア」さんにご協力いただきました。
ベネッセ i-キャリアはベネッセとパーソルキャリア(旧インテリジェンス)の合併会社になります。教育業界と人材派遣業界の両雄が手を組んだ注目の企業です。サービス名は「DODA新卒エージェント」と言います。
新卒紹介サービスの内容とは?
簡単に言うと、
その企業にふさわしい現四年生を紹介するサービスとなります。
企業は求める水準の学生を紹介してもらい、入社に至れば成功報酬を支払うというシステムです。
学生の登録料は無料です。
内定が出た場合に報酬を一旦支払うことになります。
その学生が入社すれば問題ないのですが、入社前に辞退した場合は全額返金となります。
成功報酬料はひとりウン十万円。理系の学部生の場合は割高になります。
成功報酬以外の費用は一切かからない仕組みです。
利用する企業は次の2パターンに別れるそうです。
- 久々に新卒採用の必要が発生したがマンパワー不足でノウハウもスキルもない中小企業
- 夏を過ぎ、目標人数にあと1、2名足りなくて困っている大手以下全般
それなりの費用が発生しますが、夏を過ぎた時期にいいひとに巡り合うのは至難のわざです。
だから、このサービスを当社は利用しました。
学生側のメリットは驚くほど多い
学生のサービス利用による内定までのフローは次のとおりです。
「カウンセリング」と「面接対策」が無料でできるという点はなんとも魅力的であると思います。
キャリアセンターでやってもらえればいいのですが、どの大学も予約待ちの状況のようで、ほとんど利用していないという声もよく聞きます。
学生の割合と比較しキャリアセンターの担当者数が少なすぎ。
キャリアセンターでの対策と決定的に違うのは次の点となります。
キャリアアドバイザーが企業の人事に対して念入りに情報収集をしてくる
選考の段階での学生の良かった点、悪かった点を根掘り葉掘り聞いてくるのです。
しつこいぐらいに聞いてきます。
それは学生にフィードバックされ、合格可能性を高めるために「修正」「調整」がなされます。
本来、自分でできれば望ましい対応をバッチリ行ってくれるようです。
内定者に直接聞いたので間違いありません。
人事マンが正確な情報を惜しみなく伝達することが前提となりますが、いいシステムだと思います。
意識の高い学生は3月から登録し、面接力を強化したり、カウンセリングを受けてメンタル面を支えてもらったりするようです。
やっている学生はあらゆる機会を利用して、内定率を高めるために努力しています。
意識高い系、恐るべし。
唯一のデメリットはよく認識すべき
いいことづくしのこのシステムにも学生とって懸念されるデメリットがひとつあります。
それは入社してもらうには費用がかかるということです。
つまり、
合否を検討する際に、この学生はウン十万円の価値があるかどうかと躊躇される可能性がついて回るのです
エージェントを利用せずに選考に乗っていれば、内定が出たかもしれない学生でも、お金を払ってでも取りたいという魅力に欠ければ、さよならとなります。
学生にはちょっと見えにくい潜在的なリスクが横たわっているのです。
利用後の率直な感想です
いろいろなサービスを利用したわけではないので、比較しての意見ではありません。
たまたまかもしれませんが、当社の営業担当が非常に有能な方であったことはラッキーでした。
当社の求めるポイントをきちんと理解し、レベルの高い学生を紹介していただきました。
また、学生に対するきめ細かい対応によってスムーズに選考を進めることができました。
なにより学生に対して愛があるところが共感できました。
機会があれば、学生のみなさんも企業のみなさんも利用活用してみてはいかがでしょうか。