超速でエビデンスを集め、手戻りなしで残業なしを目指しませんか
タイムリーに役立つ正しいリサーチの追求実現を信条とする、ジャートムの代表である著者の光成章氏は、30年以上のキャリアを持つ情報取集のプロフェッショナルです。
本書ではあなたの主張をサポートする確たるエビデンスの集め方、その提示の仕方について書きました。
エビデンスってなに?
エビデンスとは、ビジネス上の判断のもととなる「根拠となる事実」のすべてであると著者は言います。
たとえば、
具体例
- 統計データ
- 科学的研究
- 1枚の写真
- 消費者のなんてことのない一言
上司やクライアントに対して、どれほど言葉を尽くそうとも、どうしても納得してもらえなかった経験をあなたもお持ちでしょう。
でも、
たった一つのエビデンスを提示するだけで、あなたの真意が劇的に伝わり、相手の理解が深まることがあるのです。
エビデンスは、あなたの言葉や熱意よリも、時として強く相手の心を動かすのです。
あなたの資料や報告書に、いまいち説得力が欠けているのならば、本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。
どのようにしたら正しい情報が収集できるのか、そして、その情報をどのように提示すれば、あなたの説得力・信用力をより高めることができるのかが、この本には書かれています。
- 情報収集能力を高めたい方
- 企画を通りやすくしたい方
- プレゼンをもっと上手に行いたい方
本書の構成について
全部で序章プラス5つの章から構成されています。
- エビデンスで説得力は倍増する
- ムダのない情報収集プランを立てる
- Web検索・書籍リサーチ
- 取材・アンケート
- 情報整理・プレゼンテーション
- 日常の習慣
読者の皆さんが、この本を通して、必要な考え方とツールを手に入れ、エビデンスの使い手として、不確実性の時代を切り開き前進する姿を、応援したいと思います。
本書は、大きく分けて次のようなステップに分かれています。
これに加えて第五章では、情報リテラシー向上のための日常的習慣が紹介されています。
習慣づけによって、自然に入ってくる情報の幅が広がり、未知の問題に遭遇した際に、今まで思いつかなかった解決法が浮かぶようになります。
各章の流れについて、もう少しばかり詳しく見ていきましょう。
第一章の流れ
課題と相手を知り、解決に有効と思われる「エビデンス」に目途をつける
- 課題の特定
- 説得する「相手」を知る
第二章の流れ
有効な「二次情報」を素早く見つける。
- 玉石混淆の情報の中から絞り込む
- 検索範囲の拡大
第三章の流れ
目的に合致した情報を取材で得る。
- インタビューの実施
- (必要に応じて)アンケートの実施
第四章の流れ
正しい整理・分類・分析・提示で、エビデンスを有効に活用する。
- 集めた情報の整理・分類・分析
- 情報を正しく伝達
第五章の流れ
普段の工夫・努力で、「エビデンス力」を向上させる。
- 情報感度を高める
- 実績・経験を次に活かす
情報リテラシーを高めるために
本書を通じて、著者は必要なエビデンスを「能動的」に獲得することの必要性を説き、効率的なノウハウもあわせて紹介します。
それと同時に、
重要エビデンスを「受動的」に獲得するノウハウも重要であると主張します。
「能動的」であることは、ある意味、自分の頭の中の知識だけでリサーチしているようなものです。
それでは、どうしても探索範囲が広がらず、まったく新しい課題に対して行き詰ってしまいます。
ゆえに、
「受動的」であることも同じくらい大事になります。
普段から受動的に様々な意図せぬ情報に触れている人は、そうした情報に対する「直感」ともいうべきものが、どんどん広げられていきます。
両方「狭く深く」と「広く浅く」の両眼を持ちながら、
情報に接するのならば、あなたの情報リテラシーは飛躍的に高まっていくこと間違いなしです。