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「エンプロイー・エクスペリエンス」社員を繋ぎとめるために

社員のモチベーションを高めるための新戦略がこの一冊に!

エンプロイー・エクスペリエンス

(4.0)

組織開発の専門家であるトレイシー・メイレット氏とマシュー・ライド氏による本書は2017年にベストセラー入りを果たした人気の書です。

日本語解説者として「THE TEAM 5つの法則」の著者である麻野耕司氏が名を連ねています。

「THE TEAM(ザ・チーム)5つの法則」法則という新常識

麻野氏曰く、

本書は今の時代に必要な「Employee Experience」を様々な事例を用いながら適切に理解させてくれる、あらゆるビジネスパーソンにとっての羅針盤になるはずです。

「Employee Experience」とは従業員体験、すなわち「従業員の能力や共感を高めるために最適な体験を提供する」という考え方です。

パドー
従業員のモチベーションを高めるための新戦略として、大いに注目を浴びている「従業員体験」を適切に提供・活用して、あなたの会社も業績を伸ばしてみませんか?
こんな人にオススメ
  • もっと会社を良くしたい経営者
  • モチベーションアップ施策を考えている人事部
  • 組織の生産性を高めたいマネージャー

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本書の構成について

本書は、全部で10章から構成されています。

  1. あなたの目は従業員に向いていますか?
  2. あなたは従業員の期待を正しく認識できていますか?
  3. あなたと従業員の期待は合致していますか?
  4. あなたは従業員の隠れた期待まで把握していますか?
  5. あなたの従業員は組織のブランドを信頼できていますか?
  6. あなたの組織は従業員と明確な契約を交わしていますか?
  7. あなたの組織は従業員の心理面をフォローできていますか?
  8. あなたは従業員から信頼されていますか?
  9. あなたは従業員のエンゲージメントを引き出せていますか?
  10. あなたは従業員に最高のEXを提供できていますか?

Employee Experience(従業員体験)とは

「Employee Experience(従業員体験)」が従来の考え方と大きく異なるのは、次の2つの特徴を持つからであると麻野氏は言います。

  1. 点から線へ
  2. 内容から順番へ

点から線へ

今までも従業員の能力や共感を高める機会を企業は数多く提供してきました。

たとえば、「社員研修」や「評価面談」です。

しかしながら、

多くの企業では、これらの施策はそれぞれが独立した単体の施策としてしか機能しませんでした。

「点」としての認識にとどまっているばかりなのです。

より効果的な能力開発や共感の醸成を促すためには、単なる「点」ではなく、「線」として捉える必要が不可欠なのです。

「社員研修」であれば、その前後にある、上司のマネジメントや同僚とのコミュニケーションとの一連の流れを意識して設計することにより、効果は高まります。

内容から順番へ

企業は施策の「内容」にこだわるものの、実際、順番を効果的に設計することには熱心ではありません。

けれども、

「内容」と同じ、いや時にはそれ以上に「順番」が施策の効果に大きな影響を与えます。

たとえば、

  • 目標達成をしようと思っていない営業パーソンに営業知識を教えても効果は低いはずです。
  • 自社商品への共感や愛着のない営業パーソンに目標達成意識の重要性を説いても決して響かないでしょう。
パドー
順番が間違っているのです。

効果的な人材育成の実現のためには、次のようなプロセスを踏むべきです。

まずは
商品への共感や愛着を育み
エンゲージメントを高める
つぎに
目標達成意識を植え付け
スタンスを育む
最後に
営業知識を教える
スキルやナレッジを教える
 
パドー
順番が大切なのです。

ここで言う「エンゲージメント」とは、従業員の企業への共感の度合いという意味となります。

「従業員体験の充実は、私生活も含め、人の人生のすべての領域に影響します。」という著者の主張には共感を覚えます。ワークライフバランスという考え方も、私生活と仕事をまったくセパレートするのではなく、このような観点から見直すことが健全な思想であると思われますが、あなたはどうお考えですか?

従業員体験を提供しよう!!

従業員体験のポイントを著者は次のように言います。

成功は人で始まり、人で終わります。

従業員が素晴らしい行動をしたくなるような業務環境の構築が企業に何よりも今、求められているのです。

つまり、

事業成果の源は人(個人あるいは集団)であるのです。

麻野さんは次のように別の言葉で言い換えています。

これからの経営は「ヒト、モノ、カネ」ではなく、「ヒト、ヒト、ヒト」であると言っても過言ではありません。

ヒトを事業の材料・資源・経営におけるコストであると言い張る企業には、おそらく事業成長的な伸びしろは、これからは期待できないでしょう。

サービスやソフトのビジネスが中心である現代において、「モノ」や「カネ」の地位は相対的に後退しました。

麻野氏は言います。

「ヒト」さえいれば、商品をつくり、届けることが可能な時代になりました。商品市場で選ばれるためには、労働市場で選ばれることが重要となります。

ヒトに対する認識を刷新しなければ、企業はもはや生き残れない時代が現代なのです。

著者は断言します。

今の時代、従業員は、簡単に取り換えのきく存在ではなく、卓越したものをともに生み出すパートナーです。

圧倒的に生き残りたいのであれば、

不公平と思えるほどの優位性を勝ち取りたいのであれば、

パドー
まずは、Employee Experience(従業員体験)のエキスパートを目指してみてはいかがでしょうか?

 

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