センスがなくても突き抜けたアウトプットがあなたにも生み出せる
ビジネスデザイナーの佐々木康裕氏は言います。
本書では、いま世界のビジネスエリートが殺到するアメリカのデザインスクールで叩き込まれる1年間のプログラムを一冊にまとめました。
テーマはあくまでビジネス。
デザインはその限界を突破するための手段です。
このプログラムの特徴は、いわゆる「センス」は不必要であるという点。
いわゆる「センス」があると言われるような人の思考を、そうではない人でも実践できる「方法論」として落とし込んだのが、本書で紹介するデザインスクールの講義です。
論理思考では決してなしえない他者に差をつける思考方法、すなわち「感性思考」を駆使して、強烈なアウトプットを生みだしてみませんか。
- センスがないと言われている方
- デザイン思考を業務に反映させたい方
本書の構成について
本書は全部で7つのパートから構成されています。
- デザインスクールのプログラムへの招待
- 「ビジネスXデザイン」マインドセット
- 強烈なアウトプットを生む思考法
- 創造性を高めるインプットの技法
- 相手の右脳と左脳を動かす伝え方
- 「売れる」の確度を上げる
- 「ビジネスXデザイン」人材こそ最強の生存戦略
感性思考は、何より自分を自由にする思考法でもあります。
ビジネスマインドとデザインマインド
ビジネスマインド | デザインマインド |
---|---|
合理性、客観性が重要 | 主観的経験が重要 |
ベストな回答を求めて分析を実施 | ベストな回答を求めて分析を実施 |
計画第一 | 実行第一 |
ロジックが重要 | 感性に訴える(発見や気づき) |
コントロールや安定性を好み、不確実性を嫌う | 新規(奇)性を好み、現状維持を嫌う |
デザインスクールの4つのマインドセット
著者は自身のデザインスクール時代に求められたポイントを次の4つの原則に集約します。
- 人間中心的
- 破壊的
- 反復的
- 多様性
人間中心的
サービスを提供する相手に寄り添って考える
破壊的
業界の常識を覆す視点を持つ
反復的
「実験➡修正」のアプローチをとる
多様性
多様な意見を受け入れる
6つのアイデア発想法
たとえ何もアイデアを思いつかなくても、これらの方法を試してみれば創造性に依存せずに、半機械的にアイデアを生み出せるようになります。
- 思考を広げる「チリテーブル」
- 思考を深める「クレイジー8」
- みんなで効率的にアイデアを生み出す「ブレインライティング」
- 視点を変える「サムワンズシューズ」
- 枠内発想から脱却する「フリップ・ザ・オーソドキシーズ」
- 未来視点で考える「デロリアン」
チリテーブル
クレイジー8
ブレインライティング
サムワンズシューズ
直訳すると「誰かの靴」という意味で、自分の立場を離れて、他の誰かの立場になって考えてみる発想法です。
フリップ・ザ・オーソドキシーズ
デロリアン
タイムマシンに乗って未来に行ったように、未来人になったつもりで、新しいプロダクトやサービスについて考えてみる手法です。
センスをアップデートし続ける方法
- 芸術や最先端の技術に触れる
- レッテルをはがす
- 多様な人と会う
芸術や最先端の技術に触れる
実際に自分の目で見て耳で聞くのが一番の刺激になりますし、ビジネスのヒントにもつながります。
レッテルをはがす
自由な発想をできるようにするには、まずレッテルをはがして思い込みの枠を外すこと。
多様な人と会う
特に未来に向けてのアイデアを考えるには、未来の消費者である若者の感性は不可欠です。
常識を突破する力を磨きながら、あらゆる意味でボーダーレスなこらからの時代を泳ぎ切る必要があなたもあります。
個人のスキルを高めるために、ぜひ本書を手に取ってみてください。
私たちがいつの間にかはまっている常識の枠を外せば、もっと自由に、もっと楽に発想できるようになり、働くのも楽しくなります。