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「会社の問題発見、課題設定、問題解決」理想的経営のために

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よい問題解決は、よい問題発見から始まる

経営支援活動を幅広く手掛けている永井恒男氏と齋藤健太氏は本書を次のように解説します。

本書では、みなさまとみなさまの組織の理想の将来像(ビジョン)を実現するための、本当の問題を発見し、解決していく方法を具体的事例も踏まえて説明していきます。

データを経営にどう活用するかを考えない経営者はいません。

しかしながら、

多くの経営者には一般的に次のような傾向がみられます。

理想の将来像(ビジョン)を考え、提示することが得意な経営者は必要なデータ分析や具体的な実行計画を軽視しがちです。 データ分析や計画策定が得意な経営者は現状の改善に意識が向かい、理想の将来像(ビジョン)を忘れる傾向が強いです。

ビジョンとデータ分析は決して二律背反ではないはずです。

相互補完的であれば、申し分ないに違いありません。

著者のお二人は、異なる専門性を持っています。

  • 永井氏:エグゼクティブコーチングのプロで企業のビジョンやパーパスを鮮明に描き切ります
  • 齋藤氏:企業のデータ分析に基づく経営やマーケティングのコンサルティングを行う<

共同で執筆することで、相互補完的な本書が完成したようです。

「理想の将来像(ビジョン)」と「データ分析及び計画策定」

蓄積されているデータを整理し、理想の姿と現状とのギャップの根本的原因を分析によって明確にしてみてください。

課題が発見できれば、あとは意思決定するだけ!

こんな人にオススメ

  • 事業拡大を目論んでいる方
  • 悩み多き経営者
  • 実力を向上させたい参謀

本書の構成について

本書は全部で9つのパートから構成されています。

  1. ビジョンアプローチとギャップアプローチ
  2. 会社、チーム、スタッフは、何を目指すべきか?
  3. どうやって理想の姿に到達するか?
  4. 理想の姿を実現する組織文化とは
  5. 問題解決の考え方
  6. 現状分析
  7. データ活用のポイント
  8. 具体的な事例でデータ分析をしてみる
  9. 問題解決プロジェクト

ビジョンアプローチとギャップアプローチ

経営における問題発見から解決に至るスタイルには大きくわけて次の2つのスタイルがあります。

ビジョンアプローチ

  • 理想とする将来像を描き、その実現に向けて組織構成員が主体的、前向きに推進していきます。
  • 論理的思考や定量分析が不足した場合、実現が難しく、不適切なビジョンが設定されるリスクがあります。

ギャップアプローチ

  • 定量的な目標(主に財務目標)を設定し、組織構成員をプレッシャーによって駆り立てます。
  • 達成するまではストレスや焦燥感が強く、常に目標までの不足分に意識が向かっています。
  • ビジョンアプローチ (理想の将来像 主に取引先 バックキャスト 自考自動・自分事 )
  • ギャップアプローチ (定量的目標値 主に社員、株主 フォーキャスト 受動的・義務感)

どこを起点とするか”]バックキャストとは、未来を起点にして(目標を定めて)、今何をすべきかを考える発想法。フォーキャストとはその逆で、過去や現在のデータから将来を考える発想法となります。

理想の将来像の策定方法

挑戦的で人々の共感を生む将来像の策定には次の手順が有効です。

STEP
強み・価値を発見する
STEP
どうありたいか、最大限の可能性を描く
STEP
実現したい状態を共有する
STEP
新しい挑戦を始める

理想の将来像のチェックリスト

次のポイントを押さえてチェックしましょう。

7つのチェックポイント

  • 定量的、定性的な表現がされているか
  • 十分に挑戦的、野心的な変化が描かれているか
  • 多くのステークホルダーについて記載されているか
  • 多くのステークホルダーにとって価値や意味があるか
  • ステークホルダー(最低でも社員)がワクワクするか
  • 組織の進む方向、進化や成長の方向性が類推できるか
  • 自分がその将来像の中にいることが想像できるか

ワクワクできるでしょうか?そこがポイント。

ビジョンを絵に描いた餅にしないために

ビジョン策定後にしっかりと組織的に実現できるように、次のポイントが重要です。

  1. 短期の計画にビジョンを速やかに反映させる
  2. ビジョンについて必要なメンバーへの共有を十分に行う
  3. ビジョン実現のための具体的なチャレンジを設定する

会社経営における問題解決とは

問題解決とは、

企業経営における理想の姿を実現するために、現状足りていない(マイナスな)事象を解決することに他なりません。

「現状」と「理想の姿」のギャップが問題なのです。

なので、

問題を解決するためには、いきなり問題を解決しようとするのではなく、まずはそもそも問題が起こっている根本原因を明らかにすることが重要なのです。

問題解決し続けられる企業の特徴とは

次の4つがあげられます。

  • 理想の姿が明文化されて会社に共有されている
  • 理想の姿と現状とのギャップの根本的原因が把握されており、理想の姿を実現するために必要なことが明確である
  • 理想の姿を実現するための戦略および具体的な戦術が定まっている
  • 今までのべたことが常にアップデートされ続けている

PDCAを回すための4つの武器

理想の姿を実現させるための確実性の高い事業計画を作成しても、実行しなければ意味がありません。描いた計画を基にPDCAを回していくことが重要です。

PDCAを確実に回していくためには、次の4つの武器が必要となります。

4つの武器

  • 実行するためのプロジェクトチームをつくる
  • 各施策を実行するための役割分担とTO DO LISTの作成
  • 検証・改善の意思決定をするための会議体の発足と運営
  • 意思決定スピード・質を格段にあげるための可視化

PDCAを回す上で重要なのは、ビジョンアプローチとギャップアプローチを適切に組み合わせていくことです。

重要なのは、常に定量的に状況は把握しながらも、人のマネジメントについては、理想の姿にどれだけ近づいたのか、未来を起点に進んでいくことなのです。

あなたは、今、未来に進んでいますか?

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✒︎ この記事を書いた人

人事屋パドーのアバター 人事屋パドー 人事系ブロガー

都内に勤務の労働者。元営業マンの人事部長です。当サイトにて、人事・仕事・就活に関して書いています。あなたの悩み事の解決のヒントになれば幸いです。

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