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没個性的であるリクルートスーツをあなたが着続ける理由

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リクルートスーツに対する批判をあなたも聞いたことがありませんか?

もはや風物詩と化している就活における学生のリクルートスーツ。

よくニュースで取り上げられています。ご覧になったこともあるでしょう。

インタビューでのコメントや識者の意見は概ね否定的です。

主な批判は次のようなものでしょう。

  • 没個性的である
  • 時代錯誤である

意見としては一理あります

時代錯誤であるという批判は、そこに統制的、画一的な全体主義の萌芽を敏感に感じ取るからに違いありません。

パドー

神経質とはいわないまでも、目くじらを立てるところなのかな?

逆説的ですが、

没個性的だという指摘については「だからそのほうがいいんですよ」と、わたしは思います。

以下、リクルートスーツは実は悪くないについてお話します。

統一的な服装は集団化すると確かに異様ではある

現在リクルートスーツの主流は次のようなものです。

暗黙の了解として広く認知・認識が共有されています。

男性はといえば

  • 黒もしくは紺のスーツ。シャツはほとんどが白。
  • 靴は黒、まれにこげ茶。

女性はといえば

  • 黒もしくは紺に加えグレーもある。
  • ブラウスは白一択。
  • スカートが主流でパンツルックもある。
  • 靴は黒。

このような限定的な出で立ちの学生が一堂に会すれば、まわりのひとたちは異様に感じるまでとはいわないまでも、インパクトをある程度受けざるを得ません。

外国人から見れば特にそうなんでしょう。

それでは、

服装は自由ですと建前を超えて広く共有された場合、学生の側にはどのような心理が働くでしょうか。

おそらく、負担もしくは過度の負担を感じるはずです。

学生

面倒だ

何を着ていけばいいのか、ああ邪魔くさい

就活というのは、やらなければいけないことが山ほどあります。

すべて自分で計画を立てて実行に移さなければなりません。

学校教育の過程で受身が染み付いている多くの学生にとって、これは想像以上の負担です。

その負担のひとつに服装選びが加わるとしたらどう思うでしょうか。

学生

考えただけでもゾッとする

基準があれば、それに従うことで無駄を省くことができます。 基準がなければ、もしくはあいまいであれば、せっせと情報を取得し、不利益を蒙らないように頭を使う必要があります。

負担軽減の意味からすれば、リクルートスーツは学生にとって反対する大きな理由はないのです。

学生

妙に目立ちたくない

服装自由ですよと、仮定してみましょう

服装が自由となれば、無難な方向への同調圧力がかかり、リクルートスーツが大半を占めるかもしれません。

あるいは、クールビズ対応のようなビジネスカジュアルに傾いていくのかもしれません。

センスを感じられるファッションで有利になる学生がどれだけいるでしょうか

疑問です。

多くの学生は不利にならないように、横にらみを徹底し、結果として同じような傾向の服装が主流を占めるはずです。

リクルートスーツ一色かな

ビジネスカジュアル派もいるでしょうね

超個性派も出るのかな

人は見た目が7割以上?とよく言われていますが

面接をする立場からはビジュアルは画一的なほうがむしろ公正公平であると思っているぐらいです。

なぜなら、服装が自由になると、そのファッションセンスによって判断を大きく左右されかねないからです。

見た目の印象は大きく判断に影響を与えます。

ファッションはそのひとのセンスの一部を反映するとは思いますが、全部ではないはずです。

しかしながら第一印象は面接過程において大きくものをいいます。

第一印象とは言うまでもなく見た目です。

服装の自由化徹底は偏見や思い込みの助長につながる危険性を払拭し切れません。

面接官の目を鍛えろとのお叱りは重々承知ですが、ひとがひとをみることは本当に難しいことなんです。

第一印象は想像以上に馬鹿にできません。ゆえに身だしなみには十分に配慮しましょう。

再び学生の立場に立ってみるのならば

服装が自由となった場合、不合格の要因のなかに「ファッション」が入ってきます。

正直、

これは堪える人には堪えるのではないでしょうか

いわゆるセンスを問われ、否定とは言わないまでも評価をされなかったのですから、へこみますよ。

また、一種のユニフォームの役割を果しているので、人目を気にする必要が少なくなるといった恥ずかしがりやさん、内気な人たちにとってはそれなりに効用があると思われます。

ただでさえ緊張する場面で、どう見られているのかも気にしだしたら、神経が参ります。

加えて、同じような服装を着用しているために、一体感や連帯感が醸成されやすいでしょう。

それではこれまでのデメリットを整理します。

  • 服装を考える負荷が増える
  • 不合格になった場合、個性を否定されたような気持ちになる
  • 他の学生の目を過度に気にする必要がない

結論となります

学生側の理由と企業側の理由を整理すると次のような結論となります。

  • 服装をいちいち自分で考える負担から解放される
  • 不合格になった場合に個性を否定される可能性が排除される
  • 他の学生の目線を気にすることがないのでその分ストレス軽減となる
  • 同じような服装なので周りの学生との連帯感を育みやすい
  • 面接時において余計なバイアスを回避することが可能となる

没個性的であることは選考過程において意外とメリットがあるのです。

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✒︎ この記事を書いた人

人事屋パドーのアバター 人事屋パドー 人事系ブロガー

都内に勤務の労働者。元営業マンの人事部長です。当サイトにて、人事・仕事・就活に関して書いています。あなたの悩み事の解決のヒントになれば幸いです。

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